知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

就労業務内容はこれでいいのかな?

2019年10月25日 | Weblog
就労継続支援A型の事業所の利用者ともなると、ある程度、自身の希望や意見も聞くことが出来ます。


現在、開所4か月目に入り、8人目の利用者が来られました。(おかげさまで、順調に増えています。見学や実習も毎週のようにありますね)


当初は、お弁当作りの手伝い・・・という名目の、業務内容だったのですが、人数が増えてくると、そればかりでは、就労業務内容が足らなくなってきます。

そこで、管理者(社長)と相談し、利用者自身の体調や服薬による影響(特に眠剤を服用されている方等)により、午後の勤務を希望される方もおり、そういう方には、昼頃から出勤してもらい、4時間ほど勤務して帰宅するという方法を取りました。

また、もう1か所の施設外就労場所への移行も考え、なんとか8名の方が順調に就労されています。



ところが、やはり人には「向き不向き」や「得手不得手」という課題があり、同じ仕事内容でも、要領良く仕事される方もおれば、時間のかかる方、うまく出来ない方等、様々です。


お弁当の「盛り付け」等、手際よく出来るひとは、全く問題ありませんが、次の仕事を予測出来ない方や、いちいち指示が必要な方等、必ずしも全員が順調にこなしているわけではないのです。

B型事業所ならば、丁寧に支援が入り、ゆっくり向上していけばいいのですが、やはりA型は実践が大事になり、1か月ほど同じことをしても、なかなか上達しない方や、仕事を覚えない方は、多少困ってしまいます。出来るだけ長い期間、期待して、向上するのを待つのですが、逆に本人にとっては、無理がたたり、返って遅れることも・・・。


ここが、難しい部分ですね。



元一般就労をされていた方が多いのですが、やはり(履歴書で)短期間にいくつもの転職をされている方は、それなりの理由があったのか、ここへきても同じ状況になっています。

それでも、A型・・・と思い、辛抱強く待っていますが・・・




話は変わりますが、今日は正規の職員さんが少なく、しかたなく(サビ管の)私や利用者の方(これも業務超えになります)と、弁当の配達業務をしました。


職員が少ないのは、待遇が悪いためであり、配達も自家用車使用ですし、ガソリン代も出ず、また運転中の事故の補償もあるのかないのか・・・?

一番大変なのは、短い時間で長い距離を走り、多くの弁当を様々なところに配達することです。


それが仕事だ!と言われれば、しかたないですが、職員は休憩も取れずに、お昼ご飯も食べる時間もなく、あせって配達しています。悲惨な職場状況です。


ただ、利用者を同じ状況に置くわけにはいかず、そこは私は(サビ管として)十分監視しながら、十分な(契約した)休憩時間を取ってもらい、時間通りに退勤してもらっています。
(これも、場合によっては、超過することもあり、要注意です。)

管理者は、働くことが「大好きな」ようで、他人も”同様に働ける”と考えられているようで、無茶苦茶ですね。



実は、今日は地元の街のお祭りの最終日(3日間あります)で、鉾の巡行は、さすがに雨で中止になったものの、屋台や鉾は街にあり、それを観る観光客や地元の子供たち等、お弁当を配達するには、(ある意味)邪魔するものがたくさんある日でした。


気の付く方は、こういう日は、お弁当の注文を控えるとか、していただけるんですが、そんなこと”全く”意に関しない方は、いつも通り注文されます。

いつもなら通れる道も通れず、遠回りになったり、祭りの関係で渋滞が生じ、結局、いつもより1時間は多く配達にかかってしまいました。


もちろん、各注文者には、「遅れることを」電話連絡し、行った先では「申し訳ない」と謝罪します。

結構、ほとんどの方は、気持ちよく「大丈夫だよ」と言ってくださったり、「ご苦労様」と声をかけてくださいます。


人の優しさを感じるときです・・・。が・・・


お弁当が遅れることではなく、人の中には「他人をよく思わない方」が少なくともおられるようで、今日も慣れない配達(利用者も同じ)で、分からない部分も多く、いやみを言われる場面も・・・。(医療関係の中で、上から目線の方がそうですね)

また、渋滞で苦労しているときでも、文句を言ってくる対向車・・・。


利用者の方と、「あんな人間、嫌だね」と感想を言っていました。(実は、もう少し汚い言葉でしたが・・・笑)




たった2時間余りの配達業務でしたが(普段は専門の方がおられます)、非常に疲れました。



こういう状況では、人間いろいろだなあ・・・と感じます。それは障害者とか一般の方とか関係なく、悲しくなる部分ですね。


コメント
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