知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

サビ管の資格取得期間の変更

2023年05月09日 | Weblog
サービス管理責任者になるための期間が、相当長いことに、実際にこの業界に入られた方なら、
大変だ・・・という印象を持たれたのではないでしょうか?


現状の厚労省の規定では、サビ管になるための期間は、相談支援や直接支援の事務経験の期間が3~8年間で(内容によって違いますが)、
その後、基礎研修を受け、その後に、サビ管としての実務経験が2年間必要だったわけですが、
今回(今年2月)の改定で、その期間が6か月になりました。実質4分の1ですね。

「サービス管理責任者等研修制度について」(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001063301.pdf


実は、私のいる法人にも、サビ管を目指して取り組まれている方がおり、この期間短縮を喜んでおられました。
ただ、この発表も急だったため、実際のサビ管実践研修の申し込みが、ほとんど4月に終わってしまう段階で、
気がついたら、結局今年のは、申し込めなかった・・・と悔しがる方や、それでも、他府県に申し込む勢いのある方もおり、
様々・・・

私は、こういう改定は、大歓迎ですが、
この業界としては、実質サビ管の数が足りているか?というと、難しい部分が多く、
中には、施設長が兼任されていたり、他の業種との兼任も多いと聞きます。

それは、サビ管取得に係る期間の長さのせいだと思います。

ただでさえ、実務経験が最大8年、そこから基礎研修を受け、さらに実務が2年(これが半年に)で。最大10年はかかるわけです。
※短縮されても、結局8年半ですが・・・


私らの時代は、まだ世間(この業界)が措置制度や、介護分野等との違いもあり、各分野ごとに分かれていました。
その時代では、サビ管も、その業種に限定され、例えば入所・介護系は、就労系を(サビ管として)勤務することは出来ず、
改めて、その分野の研修が必要になりました。

それが数年前に改定され、どの分野でもOKになり、私もそれに乗っかり、現在に至っています。


確かに、サビ管という業務上 、各関係機関や役所との対応、また利用者の状況を見たり、計画を立てたり、
さらに個々の相談支援という部分では、ある程度の経験・実践は必要だと考えます。

また、それなりの知識も必要で、一般の支援員よりは、平均で数万円の給与差があるのも、分かります。


今回の改定で、2年間の実務経験を短縮することで、より将来的にそれぞれの意欲にもつながり、
実際にサビ管としての意識の持ち方等にも、影響してきます。
実践が早い方がいいですね。


私の法人の方も、以前支援員時代は、のほほん・・・としていた方ですが、基礎研修を受け、さあサビ管になるぞ!という意識が芽生え、
人が変わりましたね。仕事に対する考え方、利用者に対する考え方、向上心がより顕著に感じられます。

一応、私もその方の援助・補助を言われ、アドバイスやサポートもしてきました。
今回のこの改定に、喜んでいるのも本当です。


もうすでに、還暦をはるかに超え、もうすぐ70歳を迎えようという年齢で、
いつまでも、後任が不在状態では、事業所・法人としては不安です。
そういう意味では、早い時期にサビ管が育つという意味合いで、今回の改定は歓迎しています。


※サビ管については、こちらのサイトで詳しく解説されています。参考までに。
https://www.ekaigotenshoku.com/ekaigowith/2020/10/22/sabisukanrisekininsha/


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