知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

避難訓練

2010年09月15日 | Weblog
2ヶ月に1度程度で、避難訓練を実施しています。


棟が2つあるため、交代で行いますが、今回は若い利用者の方が中心の棟です。



今朝から行われましたが、今回の当事者(避難訓練の訓練職員)は、なんと久々に私でした・・・。


年間数回行われるため、利用者の方も結構避難の方法や、順路、避難場所等、心得えられていて、緊急放送等もしっかり聞けています。

ところが、今回は両方の棟の真ん中にある厨房(本当は、一番出火しやすい場所ですが・・・)から出火ということで、いつもと違ったパターンになり、訓練職員共々慌ててしまいました。



いつもは、厨房の近くの食堂横の広場に避難するため、利用者の方もそれが習慣化してしまって、今回も数名の方がすでに緊急サイレンを聞いて、その場所へ避難していました。


しかし、今回この場所は出火場所に近くて危険!という設定のために、改めて違った場所へ避難しなおすということになりました。



そう、私たち訓練職員も、いつも避難場所が定番になってしまい、思わず出火場所を無視して、そこへ誘導しかけてしまうことも・・・  他の見ていた職員からアドバイスを受け、慌てて危険な場所へ通じる廊下や、扉を施錠しました。いつもと逆方向への避難になります。


それでも、思ったほど利用者の方は慌てることなく、集合してくれ、むしろ訓練職員の方がバタバタしていた感じですね。



まあ、なんとか避難が終わり、点呼し、訓練の終了の報告をしましたが、思い込みは怖いなあ・・・と感じました。



出火の可能性が大きいのは、むしろ火を頻繁に使用する厨房や、ガスを使う乾燥機のある洗濯室、または調理実習室等ですね。利用者の方は、基本的に喫煙は食後に決まった場所で(職員管理の元)行うため、かえって職員の喫煙のほうが怖いかもしれません・・・。(職員の喫煙者は比較的多いですね・・・主に男子ですが、男子の半数程度は喫煙しています)


ちなみに私は数年前に禁煙しましたよ(笑)




出火場所へ近づいては危険・・という意識より、いつもの場所へ避難する・・・という意識のほうが、利用者に限らず職員の中にもあるようです。(私も含め・・・)



避難訓練も、様々なパターンや出火場所・避難場所で取り組む必要があるんでしょうね。



いい経験にもなり、また改めて考える機会にもなったようです。
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2 コメント

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第一避難場所 (Heart さん)
2010-09-20 12:32:23
ウチの施設では前庭に避難する事にしていますが、最近ではバスを常に置くようにして、夜間などではバスの中に座らせると言う対応をしています。

利用者さんの多くは車が好きな事と把握がしやすいからです。
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Unknown (管理人)
2010-09-21 22:12:32
避難場所の一番は、利用者の方が認識しやすいところですね。ある意味、少し危険な場合でも、一箇所に集合してくれれば、把握しやすいと思います。

今回は違う意味で、ちょっと混乱してしまいました。
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