木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

悪性ガン細胞に食い荒らされ死滅する日本

2012年12月06日 | Weblog

自公300議席伺う(4・5日の共同通信による電話世論調査)
おそらくこれがピークだと思う。これから投票日までにこの勢いは下がっていくだろうが、しかし構図自体は変わらない。
それが充分わかっていて、マスコミは報道している。選挙が終われば、自・公・民・維の大連立で何でもできるとんでもない日本の出来上がりだ。
投票先を決めていないという人が5割近くもいるというのも注目だが、この人達は投票に行かない可能性の高い人達であり、行ったとしても「維新」などと書いてしまうかもしれない。
野田はさかんに自民党と対決するような演説をするが茶番もいいところだ。民主党を壊し、国民の信頼を失い、極右・新自由主義集団に権力を売り渡そうとしている張本人なのに。
自・公・維新に投票することは99パーセントの国民に災いをもたらすことなのに、世論調査で「自民党」などとはっきり答える人は「自分では死ねないから誰か殺して」という自殺願望者としか思えないが・・・。
途中で政権を投げ出した極右・世襲お坊ちゃまの安倍晋三がどうして自民党総裁に返り咲いたのか不思議だった。
石原慎太郎が自分の息子の伸晃を総裁にしたくて、長老達と工作して「谷垣下ろし」をした結果、こんな馬鹿なことがと思ったが、それだけでは足りない気がしていたら、「四季の会」という旧財閥系のトップが集まる集団が安倍を献身的に支えているのだという。
メンバーは葛西敬之JR東海会長、古森重隆冨士フィルムホールディングス会長、勝俣恒久前東京電力会長、元アサヒビール社長福地茂雄、元三菱重工業社長西岡喬、元みずほコーポレート銀行頭取といった錚々たる財界人が春夏秋冬安倍を囲み、政権を投げ出した後も四季の会だけは安倍を励まし続けたという
なぜ安倍なのかと言ったら「使い勝手がいい」ということなのだろう。
財界の傀儡以上にはならない。クセのある、それなりに野心と能力のある人間なら必ずしも財界の言いなりにはならなくなる。
言いなりなら野田や前原でもいいじゃないかと思うが、やはり岸信介の孫、大叔父が佐藤栄作、安倍晋太郎の息子という「毛並み」が彼らを満足・安心させるのか。
世襲お坊ちゃまの安倍は「安上がり」でもある。例えば田中角栄などは財界にとって金がかかりすぎた。それまで300万円で済んだワイロが3000万円に跳ね上がった。安倍晋三はそうした欲望が並外れて強いようには見えない。しかしこの間事務所経理の不明朗が話題になったりしたけど・・・。
原発稼働を前提にリニアを強行しようとするJR東海や福島原発事故をなんら深刻にうけとめようとしない東電などこれら独占企業のトップは「邪悪なモンスター」、「悪性ガン細胞」のようなものだ。
「消費税増税」、「原発再稼働」をもくろみ、上げた利益を労働者の賃金に還元せず、ひたすら溜め込む。そんな状態に文句を言わせないよう、教育で洗脳しようと企む。
こうしてガン細胞はどこまでも99パーセントを食い荒らし増殖するが、それに耐えられなくなった身体が終わりを迎えれば、ガン細胞もまた死滅の運命に沈む。
今日本の資本主義体制はその段階に入ろうとしている。
丈夫で免疫力のある身体で、ガン細胞を撃退しなくては生きる道はないが、ますます不健康な生活で自暴自棄に陥っているというのが、選挙情勢から見える日本国民の健康状態だ。
自主憲法を持ち国防軍を創設し、集団的自衛権を行使できるようにするというのが安倍の悲願だが、そうなれば自国の下請けとしていいように使えると喜ぶのがアメリカだが、アジア諸国から総すかんを食う。邪悪なモンスターどもは食い荒らすのに夢中で、もう食うべきものが無くなってしまっていることにも気づかない。
憲法の改定ないし制定には国会議員の三分の二が賛成し、国民投票にかけなければならない。マスコミを使って、言いくるめてくるだろうが、だまされてはいけない。邪悪なモンスターの狙いは「9条の改定」なのだから。
アメリカの子分としてどこへでも戦争に出かけられるという国に成り下がれば、経済だけでなく、安全が脅かされる。それこそ中国や北朝鮮が文字通りの敵になる。

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