1987年から2006年までFRBの議長を務めたアラン・グリーンスパンの話。
FRBの議長は20年近くやっていたんですね。
おそらく数字の感覚が鋭くて、景気をうまくコントロールしていたんですね。
それがある時期からうまくコントロールできなくなったのです。
景気が良くなると長期金利を上げる、悪くなって来たら下げるということをやっていたんですね。
単純な話ですが、匙加減が問題と。
30世紀の終わりごろからアメリカを中心に不動産がどんどん上がっていったのですね。
世界的にかなりの好景気になりました(日本を除く)
とくに今世紀に入ってからはもりもり。
かなり好景気になったのでグリーンスパンは金利を上げます。
もちろんバブル状態になるのを避けるためです。それまではそれでよかったわけですが、実はそうはならなかった。
世界の金貸しはこう考えた。「アメリカの金利が高くなった。景気は大変好調だ。アメリカで金貸しをやれば儲かる」
グリーンスパンのやり方は、基本的に閉じた経済圏の中であれば通じるでしょう。
でも世界中の金融屋が国をまたいでお金をいくらでも融通する時代になってしまっていたわけで、アメリカにお金が入りこんだのですね。
もちろん、お金を借りるほうからすると金利が上がれば普通はお金を借りたくなくなってくるわけですよね。
金利をたくさん払わなくてはならない。
預金があるならそれだけで増えるのだし。
そこで営業です。
甘いささやきでお金を使わせる営業です。
「これから不動産のかっちはもっと上がります。多少の金利などお問題ではない」
「今ならまだ買い時」
信用力のあまり高くない人たちにも「あなたたち、お金をもっと借りるのですよ」と積極的に貸したのでしょうね。
その結果発生したのがサブプライムローン問題。
グリーンスパンが辞めた翌年にですね。
これで不動産バブルが終了。
その翌年はリーマンショックで金融大崩壊。
日本はというと、2001年からグリーンスパンがやめる年まで小泉政権でした。
世界的に大変な好景気のこの時期、日本はどうだったかというと、やや景気が良かったと。
不動産ミニバブルと言われていましたね。
カタカナ不動産がもりもり勢力を拡大していました。
でもやっぱり、全体としてはやや好景気程度。
小泉=竹中改革をやっていたからです。
日本貧困化プロジェクトその1ですね。
この間に一人当たりのGDPが大幅にダウン。
IMF統計では、2000年には2位だったものが
2006年には、20位。
ちなみに2008年に24位になって、民主党政権で回復。
2012年には15位です。
今(2018年)は26位。
ついでに国連の統計では2000年が7位。
2006年が29位。
2012年は19位。
2018年は32位。
民主党政権はいい時代でしたね。
ちなみに、日本でも金融機関が「あなたたち、お金をもっと借りるのですよ」とやっていた時代がありました。
1980年代です。
とにかく銀行が調子に乗って「どんどん借りるのだ」とやった結果があれ。
あの調子ではいつか必ず崩壊は起きたでしょうが、きっかけになったのは消費税導入でしたね。
そりゃそうだと。
シャコンヌ特集。
いろんなバージョンで。
Bach, Busoni - Chaconne
まずピアノ。
Bach - Chaconne
ヴィオラ4つ。
Bach - Chaconne
ギター。
Bach - Chaconne
オケ。
"Orchestration by Hideo Saito"って書いてあって、ボストンだからたぶん小澤征爾指揮ですよね。
Bach - Chaconne
フルートはスルーしようとおもったけど、めっちゃ高音の演奏があったので。
Bach - Chaconne
オルガン。これは迫力あるなあ。
Bach - Chaconne
元祖バイオリン。
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