Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

畑ブログ改・・・「Studio_Rosso 1/43自動車模型製作日記2」発進します

2022-10-27 18:39:34 | 修理

本日の山陰も天気が良くて過ごしやすかったですね。
朝のうちは気温が低めで少し肌寒い感じでしたが、お昼前から暖かくなりまして外でも快適でした。

今日から「Studio_Rosso 1/43自動車模型製作日記2」の開店です。
まだ準備が十分ではなくてなかなかうまくいきませんが・・・(笑)

今日もいろいろ予定外なことが出てきまして、午前中はバタバタしていました。
一番予定外だったのがこちらの写真です。
ガレージ前の進入路の中央に砂山が・・・
昨日、依頼をしておいた砂が届きました。
この写真の部分はガレージの前側でして手前側がアトリエになります。
今までガレージの床が低かった時はブルーシートの下の部分には段がなかったのですがガレージの床とその進入路を嵩上げしましたのでここに段ができたんです。
今までは板を敷いて斜めにスロープにしていましたがこれから冬になりますと雪が降ったり、凍ったりしますので板のスロープでは危ないだろうと言うことで砂を盛り上げてスロープを作ります。
砂利の上に砂を直接おきますと後の掃除が大変なので砂はブルーシートの上に下ろしていただきました。
ここからは一人で砂の移動と整地をします。
その後は今まで使っていた床用のブロックを敷き詰めて歩きやすいようにする予定です。
(今まで使ったものはブロックの右側に外して置いてあります)

今日も修理を続行します。
今日の患者さんはこちらです

みなさんよくご存知のケーニッヒテスタロッサです。
リアのランプの部分につくスリットのカバーの脱落、リアウイングの傾きはお客様からのご希望ですね。

しかし・・・リアのスリットのカバーの脱落とリアウイングの傾きがあると言うことはボディ全体が収縮していまして・・・これだけで収まるはずはありません。

よく見ますとフロントウインドウも浮いています。
ただし浮いているのが上側だったのでワイパーは持ち上げられてはいませんでした。
といっても外さないと修理出来ませんからこの部分は全バラですね。

フロントウインドウが浮いていると言うことは・・・
まあサイドもね〜。
前端の部分が浮いています。ミラーが有って見えにくいのです。

左側は・・・
前側は大丈夫なんですが、後ろ側がNGですね。

まずはリアウイングからです。
このリアウイングですが・・・特にステーが外れている訳でもないのに傾いています。
よく見ますとこのステーはエンジンフードのメッシュの上に取り付けられていましてそのメッシュの右側が浮いているんですね。

エンジンフードの上のメッシュを取り外そうと眺めていますと・・・もう一つ発見しました!!
わかります?
ちょっとピンボケだからわからないかも・・・

では少し拡大して・・・ピントが有っているものを(笑)
エンジンフードの左右の峰の部分には黒いエッチングが貼られています(確かここは実車の場合は目の細かなメッシュだったと思う)それがボディの収縮で浮き上がっているのです。
このボディはかなり縮んでいるようですね。

それともう一つ・・・ホイールのリムの部分ですが・・・アルミが腐食しています。
リムの部分がグレーになっているのがわかりますか?
この修理はお客様に相談になりますね。
なぜかと言いますと分解を必要としますので修理金額が高くなるのです。

とりあえずウインドウの部分とリアウイングは直してゆきましょう

次はケーニッヒ512BBiターボですね
ご依頼はフロントウインドウだけだったんですが・・・
やはり製造からかなりの時間が経過していますのでウインドウはほぼ全部浮いています。
右側サイドウインドウも・・・

左側サイドウインドウも・・・

まあフロントは当然浮いています。
修理完了です。
この時代のフェラーリはウインドウの周囲内側に黒い塗装がないので接着面がほんの少し(ウインドウのモールの幅)しか取れませんので剥がれやすいこともありますね。

続いてF40GTEです
F40も512BBiなどと同じように接着幅が少ないものの一つです。
しかもF40は修理箇所の多いモデルなのです。

ご依頼があったのはリアウインドウなのですが・・・F40はそう簡単に済むことはありません・・・多分(笑)

サイドウインドウの浮きを見分ける方法ですが・・・
まあガバッと浮いていたら誰にでもわかりますよね。
でも上側が剥がれていないとわかりにくいのです。
ウインドウの下側の内側部分をご覧ください。
赤いボディカラーが見えていますよね。
これがあったらまず浮いています・・・今までの経験上ですが。

でも反対側は大丈夫そうですね。

浮いている右側のサイドウインドウを外しました。
簡単にパラっと外れてしまいました。
同時に・・・よく見ますとフロントウインドウの右ピラーの部分も浮いていますね。

良かったのは・・・
リアグリル・・・多少膨らんではいますがまだ修理は必要ないみたいですね。

先に右のサイドウインドウは接着しておきました。
この写真で何を見せたかったのかと言いますと・・・まあフロントウインドウは浮いているのは明らかですよね。
でも見ていただきたいのはワイパーなんです。
実はワイパーはもう完全に外れていまして蜘蛛の糸のような接着剤の糸で支えられているだけでした。
つまり輸送中に落下していても不思議ではありません。

フロントガラスも脱着しておきます。
この後、接着確認中に何かが足元に落下しました。
気をつけて立ち上がって足元を探しますと、なんとヘッドライトのカバーが落下していました。
これも付けておかなければなりませんね〜。

続いてケーニッヒテスタロッサ1000馬力です
このテスタロッサも特徴的なリアのスリットが外れていますね。
お客様からのご依頼はこれだけだったのですが・・・

ワイパーがほんの少し浮き上がっていますね。
この場合大体はフロントウインドウの前側が浮いています
前側だけではなくほぼ半分くらいは剥がれていますね、これならわかりやすいです。

注意深く見ますと・・・エンジンフードも一部剥がれています。
まあ一部なんですがこの部品は接着面積が取れないので外れやすいのです。

ダメな部品を全て外しました。
全体的に接着が弱っていましたので外すのは簡単でした。

ウインドウ関係接着完了ですね。

ウインドウ関係はこれで修理完了ですが・・・明日はまだワイパーの取り付けがあります。
修理物件がまだまだあるのですよね。
なんとか今月中に終わらせたいですね・・・11月からはF2007の組み立てとサムライを再開できれば嬉しいんだけど(笑)

ちなみに・・・古いブログも今まで通り残しておりますので過去の記事をご覧になりたい方は古いブックマークはそのままにしておかれることをお勧めいたします。
よろしくお願いいたします。