映画が始まると、非西洋的で、非東洋的(中国や日本では無さそうくらいの意味)な響きの少女の歌声がかかります。物語的にはリディア・ターとフランチェスカ(リディアの秘書)とクリスタ(後に重要な役割を果たす女性指揮者)らが民俗音楽の研究をしていたころ、南米奥地の部族の歌を収録したものだと言うことですが、そんなことよりオープニングシーンで気になって仕方ないことがありました。オープニングクレジットが、明ら . . . 本文を読む
是枝裕和監督の『怪物』を観たのですが、なにやらモヤっとする映画でありました視点が変わることで一つの事件も見え方が全然違う…という是枝監督の一貫した姿勢を、今回さらに重層的に展開した脚本はうまいと思います…が…最後に種あかし的な展開が悪いわけではないのですが…『誰も知らない』や『万引き家族』は、あの子供たちや家族に「うらやましい」という感情を抱きました。そのうらやましさがあまりに大きな代償を伴う . . . 本文を読む