細かい話から始めるが、音の使い方にまずゾクゾクした。
刀を握りしめているだけで、チリチリと金属音が響く。刀の音といえば、普通は「抜く」「斬る」「収める」あと鍔迫り合いてのガキーンとかそんな音が定番だけど、本作ではただ握っているだけの時にも音がなる。
本物の刀は持ったことないので実際に持ってるだけで音がするのかは知らない。しかしこのチリチリする音は、すごい力で柄を握りしめていることを表し、それは緊 . . . 本文を読む
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2018年 公開作品で映画館で観賞した作品のリスト(洋画)
■の数が大体の満足度(6つで満点)
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(全12作品)
ア行
■■■■■□ ア・ゴースト・ストーリー [米] (デビッド・ロウリー)
■■■■□□ いなべ [日] (深田晃司)
カ行
■■■□□□ カメラを止めるな! [日] (上田慎一郎)
サ行
■■■■■□ サトウくん [日] (佐々木想)
■■ . . . 本文を読む
【交響曲第6番】
雰囲気的に1番と3番の中間くらいの印象。
3から始まるドラマチックエリアを一旦5番で大団円的にまとめて、さてこれからどこへ向かおうかと考えて、まずは初心に戻ったような。
だからこの6番も力みのない軽めの曲なのだが、こういう曲こそむしろシベリウスの真骨頂な感じもあって、だからこの人はある意味難しい。
癒しナンバーでありながら3番ほど何も考えてない感はなく、どこかしら切迫感があって . . . 本文を読む
【交響曲第3番】
心を絞り出すようにして作った印象のある1番と2番とうってかわって、気分転換のように軽い気持ちで作ったような箸休め的ナンバー
ベートーベンの6番、マーラーの4番的な位置付けか。
軽い曲だが、ダメとかヌルいとかつまらんとかそんなことは全くなくて、むしろシベリウスの中では好きな方だ。優しさと楽しさがあふれモーツァルトの交響曲のような穏やかな気持ちに浸れる
なんとなく思うに、1番2番で . . . 本文を読む
2017年にふとマーラーを聞いてみようと思い立ったところから私の人生3度目のクラシックブームが始まった。
それはクラシック音楽を題材にした脚本を書いて撮り始めることに繋がった。
そのブームは2018年も終わろうとしているいまなお続いている
2018年はシベリウスとチャイコフスキーを集めようと思い、毎月1枚〜2枚とCDを買い揃えていった
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シベリウス
19世紀から20世紀にかけてのフィ . . . 本文を読む
「レディ・プレイヤー・ワン」サントラ評
スティーブン・スピルバーグ監督
アラン・シルベストリ作曲
久しぶりにクラシック以外のCDを買ったので、色々書きたくなってきまして…
スピルバーグがなんか吹っ切れたかのように描くワチャワチャドタバタSFアクションに、バックトゥザフューチャーでおなじみのアラン・シルベストリが渾身のアクション音楽で応える。伊福部ゴジラテーマも鳴らして音楽も映画以上にお祭り状 . . . 本文を読む
「ナチュラル・ウーマン」
飯田橋ギンレイホールにて、シェイプ・オブ・ウォーターとの併映で見た。なんとお得な二本立てか
スクリーンに釘付けな魂の映画
ダニエラ・ベガは聖女に見えた
皆から嫌われ恐れられ馬鹿にされ汚されてもなお、彼女は清らかで美しくあり続ける
映画作家は、今その映画を作る意義を自分にも世界にも問いかけていかなければならない…と、最近は本気で思う。
訴える事なんか別に無い、単に . . . 本文を読む
すげー アカデミー賞確実!(編集賞、音響賞、音響編集賞)
ラスト20分の魂ビリビリのライブシーン!俳優に本気で歌わせて音は実際のライブエイドでのフレディらの声を重ねたらしい。
編集のジョン・オットマンという方。前から気になってた人。ブライアン・シンガーのほぼ全作品で音楽と編集を担当という、謎のスタンスの人。今回さすがに音楽ではクレジットされてないが、ライブシーン含めこの人の編集が作品の怒涛の感動 . . . 本文を読む
「シェイプ・オブ・ウォーター」
初公開時は見逃してしまったのだが、飯田橋ギンレイホールという、日本最高の弐番館で後追い鑑賞できた。
なんか映画業界最前線的なシネコンで見るより、飯田橋ギンレイで観る方がしっくりくるような、どこか場末感のある素晴らしいバケモノ映画だった。
それにしても
こんなバケモノ映画がアカデミー賞作品賞を取るとは…
かつて「エイリアン」や「トレマーズ」を最高と言ってアホじゃ . . . 本文を読む
今年そういえば、きちんと映評書いてない作品がたくさんあり、年越し前に自分の映画鑑賞総括のためにも、記しておこうと思う
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「レディプレイヤーワン」
スピルバーグの80年代への愛とオマージュの作品
必ずしも世評は高くないようだが、わたしにはこの映画は、生きてて良かったと思えるほど、オタク心をくすぐる作品だった。
スピルバーグが自分とともに駆け抜けた80年代世界への愛を語った映画な . . . 本文を読む
なんとなく怪獣が恋しくなる師走シリーズ
「ゴジラ対メガロ」
ゴジラ対メガロ 予告編!!
最近ネットで「ゴジラ対メガロ」に関する非常に興味深い説を見聞きした。この作品のゴジラは、ゴジラではなく、成長したミニラだというのだ。
なるほど、顔はなんとなくかわいいし、行動もどこかやんちゃだし「ゴジラ・ミニラ・ガバラオール怪獣大進撃」から4年。動物の成長は早いのであれくらいになっててもおかしくない気もす . . . 本文を読む
観劇記・劇評「Dの葬列」
塩尻市民演劇祭 2018.12.9
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演出 神戸カナ
明日提出しなくてはならない会社でうけた講習の課題があるのだが、適当な言い訳つけて〆切伸ばしてもらおうと思い、東京に帰る電車の中で、想いがホットなうちに本日観劇した、劇団HOMEの「Dの葬列」の感想と批評と、記録を書きのこそうと思う。
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塩尻のレザンホールは塩尻どころか長野県内でも屈指の大規模ホールで、 . . . 本文を読む