監督 アレクサンドル・ソクーロフ、
主演 イッセー尾形、ロバート・ドーソン、佐野史郎、桃井かおり
ロシア・イタリア映画
二〇〇六年十一月観賞 松本CINEMAセレクト
一人の人間としての天皇・裕仁が神から人間になろうとする様を描き、同時に我々の天皇の見つめ方を問いただす。 . . . 本文を読む
今年のマイベストかもしれない・・・というくらい思い入れたっぷりで観る事ができた。
しかし、最初にことわっておくが、優れた映画ではないと思う。単なる私の偏愛である。8mmで映画撮ってた大学の映研の時の思い出がオーバーラップし、あのころ夢に見た様な死ぬほどうらやましい撮影環境とか観て、色々感傷にひたったりと、そんなごくごくパーソナルな理由で感動しただけである。
まずは内容面での不満などから・・・
こ . . . 本文を読む
昔大好きだったオリバー・ストーン。エニイ・ギブン・サンデー以来のオリバー・ストーン観賞。90年代中期から急激に精彩を欠き、アレキサンダーでラジー候補になり、麻薬で逮捕・・・すったもんだの彼が、アメリカの良心に挑む!!・・・っていうか、寝たきり娯楽映画に挑戦する!! . . . 本文を読む
けっこう面白かった。
最初から最後まで思い出話に徹しているのがいい。主人公の少年が知りえないことは全く描かれない。母への想いから始まる物語において、少年はいつも母ちゃん母ちゃんで、ばあちゃんが少しかわいそうに思えてくる。でもばあちゃんはそんな子供の愛情を代金代わりにもらおうなどとさらさら思っちゃいない。金かけずに生きていく方法を少年に伝授する。剣道は防具に金かかる、柔道は胴着に金かかるし道場に金は . . . 本文を読む
うえだ城下町映画祭の自主映画コンテストにて、我が監督作「猫とり名人」が審査員賞を受賞。
そういうわけで、行ってきました長野県上田市。
様々な映画のロケが行われる街であり、商業映画の上田ロケ作品を中心に新作からクラシックまで数作を上映。
二日目に映画祭で「佐賀のがばいばあちゃん」(別に上田ロケ作品ではない)と廣木隆一監督の「恋する日曜日」(100%上田ロケ作品)を観賞。どっちもおもしろかった。
一日 . . . 本文を読む
蓼科高原映画祭で観賞。1Kのアパートで同棲するカップルの姿をビデオカメラで追いかける。スタッフとしてクレジットされるのは数名だけ、しかもメインキャストもスタッフとしてクレジットされているから、多分出番がないときマイク持ったり、記録とったりしてたんだろう。よく映画に出てくる自主映画の撮影シーンってスタッフが大勢いて、キャスト用の椅子があって出待ちのキャストにコーヒー持ってくるスタッフがいたり、バカ長 . . . 本文を読む
難解な映画を撮る監督という印象の吉田喜重監督の2003年公開作品。本作は筋立てという点に関してはとても判りやすいものの、何故?と問い返したくなる点ではやはり難解である。
この映画を観る前に吉田喜重監督のトークセッションがあり小津安二郎監督の思い出と「父ありき」「東京物語」についての小津の演出方法についての解説を聞いていたので、本作鑑賞時もそのときの話が頭に渦巻いていた。
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女優岡田茉莉 . . . 本文を読む
短編映画入選のおかげで、映画祭の全作品が観賞でき、しかも市内のホテルまでとってもらってといたれりつくせり。
短編以外で観た映画は
「地下鉄(メトロ)に乗って」
篠原哲雄監督が同じホテルで、となりのテーブルでご飯食べてた。映画祭最終日に三本の映画見たけど、その全部篠原監督が見に来てて近い席に座っていた。
「ある朝スウプは」
ぴあ入選作。ビデオ撮影、キャスト2名のほか、スタッフは恐らくほとんどのシ . . . 本文を読む
小津安二郎記念 蓼科高原映画祭で観賞。1931年の小津作品。もちろんサイレント。普通こうした作品のリバイバル上映の場合、全くの無音、文字通りサイレントな状態で鑑賞しなくてはならず、いくら小津の作品とはいえ、さすがに鑑賞するのがつらくなってくる(それでも小津の「非常線の女」は最高に面白かったのだけど)。
ところが今回の上映では、弁士とオルガン伴奏がついた。サイレント映画を鑑賞する上で最も理想的な環境 . . . 本文を読む