被害者、加害者、被害者の父、加害者の祖母、加害者を愛した女、被害者を捨てた男
それぞれのドラマを重層的に展開させることで、人の善意・悪意とは何かというテーマを深く掘り下げていく構成が上手い。大切な人の幸せを願うこと、つまり愛によって人は幸せになれるのだという結論を導きつつも、愛を得られない者たちが孤独の淵に沈んでいく様を突きつける。
もう少しサスペンスに力を入れ、物語にひねりを加えれば「ミスティックリバー」とか「母なる証明」とかにも対抗できる傑作になったと思うが、それでも物語の奥深い味わいは充分に楽しめることができる。
ただし音楽使いすぎでせっかくの芝居を台無しにして逆効果。波と風の音だけの方が効果的だったろうに。(音楽・久石譲) . . . 本文を読む
日本語吹き替えで羽佐間道夫さんの声と、安原義人さんの声に感動。ダーク・ベネディクトとドワイト・シュルツの姿にまた感動。我が魂と同化している青春のテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」の映画化をどうして見逃すことができようか!! これはAチーム愛の詰まった無駄に長い映評である . . . 本文を読む