クリント・イーストウッド(のようなじーさん)になりたい!!
心からそう思った。
アカデミー賞をとった俳優二人は、それはもちろん素晴らしい演技だったのだけど、僕には俳優クリントの方がはるかに輝いて見えた。
彼は自分が歳をとったことに気付いていないのではないだろうか?
「マディソン群の橋」で土砂降りの中立ち尽くし、薄くなった髪がぺったりしてまるで河童みたいだったクリント。
「ブラッド・ワーク」で、 . . . 本文を読む
つまらないけど好きな映画って時々ある。この映画が失敗作、駄作であることは100%承知だが、それでも、それだけで片付けられない魅力がある。3章構成で、(1)真面目に褒めて、(2)普通に貶して、(3)愛憎半々でコケにしてみる。(ついでに第四章でリドリーの熱き作家論を語ってみたいが、ここはまだ書きかけ・・・)
******【落とす前に、題材が宿命的に持つ矛盾に立ち向かった映画作家としての誠実さを褒めよ . . . 本文を読む
あの奇跡の傑作「ブレイド2」から3年。全世界(の一部)待望のブレイドシリーズ最新作の登場だ。
ブレイド2への無駄な思い入れ・その1 はこちら
あるいはこちら (ブレイド2への無駄な思い入れ・その2)
まあ、色々と不満のつのるデキではあったが、ウェズリーの強さを堪能できたのと、期待のジェシカ・ビール[テキサス・チェーンソー (映評はこちら)そして本作と、化け物退治のスペシャリスト]が頑張ったので、 . . . 本文を読む
チャック・ノリス
今日はこの男の、泥まみれの栄光の歴史を振り返ってみたい。
・・・といっても、フィルモグラフィーの全部を観たわけでもないし、作品の公開順や略歴も、うろ覚えと予想に基づいて記述する。
もちろん、ネットで検索かければ、その程度のことすぐに分かりそうなものだが、チャックごときの資料集めに時間を割くのもやなので、そのまま書いていく。
チャック・・・
彼と共に80年代を駆け抜けたアクショ . . . 本文を読む
中学2年のころ。当時、札幌に住んでいた僕は、チャリンコで、すすきのの繁華街に向かいとある小さな、有名なミニシアター専門館に向かった。二つのスクリーンがあり、比較的大きな方ではミニシアター系映画を上映し、小さい方はいわゆる名画座だった。ただし、カルトな映画のリバイバルが多かった様に記憶している。配管むき出しな客席だったそこで「未来世紀ブラジル」のリバイバルも観たが、雰囲気あいすぎ。今は無くなった映画 . . . 本文を読む
映画でトラバ!!という面白そうな企画を見つけたので乗ってみることにした。
私のオールタイムベスト
もちろん10本に絞りきれるハズはないけど、10本くらいで止めておかないとキリがないので、せめて洋画と邦画に分けて、以下の様な感じ・・・
洋画
1. ブレード・ランナー (R.スコット)
2. 日の名残り (J.アイボリー)
3. 悲情城市 (候孝賢)
4. 男たちの挽歌 (呉宇森)
5. 野いちご . . . 本文を読む
まず邦題のセンスが良すぎます。最初の三文字で女性客の95%くらい失っています。残りの5%は、「彼氏の付き合いで仕方なく見た」「家に帰るとお父さんが日曜洋画劇場で見ていた」「私はとにかくどんな映画も見ることにしている」という女性たちでしょう。
さて、この映画はチャック・ノリス大先生主演による85年ころの作品でいまや古典的名作といってもいいくらいです。
念のため"チャック・ノリス"について説明しま . . . 本文を読む
ペドロ・アルモドバル・・・・。世界屈指の天才監督であり、ヒューマニストで愛の狩人で芸術家であり、そしてなんつっても世界有数の変態監督であり、エンターテイナーである。
「トーク・トゥ・ハー」は6:4で天才性が勝った。今作では4:6で変態性が勝った。結果すさまじいキワモノ映画になる寸前で、天才的なストーリーテリングがかろうじて歯止めをし、爆笑もできるエンターテインメントと化した!!
******** . . . 本文を読む
フィルム・ノワール・・・っていうか、香港ノワールが韓国で復活した感じ
古くさいとも言えるけど
イケメンがひたすら醜男どもを射殺しまくるクライマックス。だぶってくるのは、ユンファかレスリーか・・・
謎が全く解明されないストーリー展開に不満を感じなくもないが、伝えようとして失敗してるんでなく、伝えようとして「やっぱやめた」って感じに潔さがある。
一番好きなシーンはイ・ビョンホン、生き埋めにされるの . . . 本文を読む
ミニシアター系などに関心なく、古い名作傑作にも興味なく、メジャー系映画中心に年間10~20本程度映画を楽しむ人がいたとする。そういう人は当然ハリウッド映画鑑賞がメインとなり、日本映画は年間4~5本観る程度だろう。そのうちの1本として、この「阿修羅城の瞳」を選んでしまった人はきっとこう言うだろう
「やっぱり日本映画ってつまんないよな」
私は松本市内のとある劇団に所属しており、そこの人たちは「劇団 . . . 本文を読む
全く期待してなかったけど、結構面白かった。
「だからリヤルは嫌いなんでい」
という喜多さんの言葉通り、リヤルさなんか無視して思いっきりバカバカしく映画は進む。
クドカンは映画作家らしくない。映画を撮ってるというより、映像で遊んでいるだけだ。コント、アドリブのギャグ、低予算をものともせずひたすら騒ぎまくる。でも、昨今の人々は誰も映画なんか求めていない。ほとんどの人間は話のネタになるバラエティやテー . . . 本文を読む
「いつか君と河のはじまりを探しに行こう」
と語るアレクシス。河のはじまりは涙に濡れた草原であったという・・・
「真夜中の弥次さん、喜多さん」をちょっと思い起こす・・・
「看守さん、私は難民です。どこへ行っても難民です。」
エレニは、物語のスタート地点ですでに故郷と家族を失っており、心に決して塞がらない穴が開いている。やがて彼女は愛する者たちと次々と引き剥がされて行く。再会の喜びは次に来る喪失をよ . . . 本文を読む
世の中というものは、概ね何事もなく過ぎていく。どんな激動の時代でも、ヒートアップした状態が途切れることなく続きはしない。比率にすれば特に何も起こっていない時間の方が圧倒的に多いはずだ。1%の緊張と99%の弛緩。大抵の映画ではドラマ性を高めるため、1%の緊張を選びとってそれらを繋げていく。だが人間が考え、次の行動や、自分の目指す方向、悩み、悲しみ、喜びは99%の弛緩した時間の中で蓄積されていき、1% . . . 本文を読む
小津は、天才なんである。
これまでに観た小津作品全リスト
(映)→映画館で鑑賞、(V)→VIDEO, DVD, 衛星放送などで鑑賞
★★★★★★(最高)
★☆☆☆☆☆(つまんない)
学生ロマンス 若き日 (映) ★★★☆☆☆ (白黒サイレント)
一番の見所・・・パンするカメラ
非常線の女 (映) ★★★★★☆ (白黒サイレント)
小津のフィルムノワール。超おもしれ
生まれてはみたけれど . . . 本文を読む
勝手にランキングシリーズ第二弾
最初に注意しておくが、「泣きまくった映画=生涯のベスト映画とは限らない」
以下は、鑑賞しながら溢れ出た涙の推定累計量の多い順である。
何度も繰り返し見てその都度泣いた映画が有利だ
順位 タイトル (監督名) [鑑賞回数] {累計涙量(注…推定かつ過剰申告)}
1位 チャンプ (フランコ・ゼッフィレリ) [2回]{250cc}
2位 愛を乞う人 (平山秀幸) [1 . . . 本文を読む