社会派映画や選挙の在り方に興味がある人はもちろん、興味のない人でも楽しめること請け合いのチリ発傑作社会派エンターテインメント。 . . . 本文を読む
62点(100点満点)
2014年8月17日、有楽町ヒューマントラストシネマにて鑑賞
贔屓のイギリス映画。でもどっちかっていうとスコットランド映画と言うべきか。
今年(2014年)連合王国からの独立の是非を問う住民投票が行われたスコットランド。
この映画でもイギリス軍を除隊して故郷のスコットランドに帰ってきた主人公が妹から女の子を紹介されるが、イングランドっ娘と聞いて表情が曇る場面があり、やっぱ . . . 本文を読む
76点(100点満点)
2014年8月15日、シネマサンシャイン池袋にて鑑賞
思い返せば84年版『ゴジラ』以来、VSビオランテを除いて全てのゴジラ映画を映画館で観ている。自分で思っている以上に敬虔なゴジラ信者だった僕。そのくせ作品的に満足感じたの2~3しかないのだ。何度裏切られようとも街をぶっ壊す怪獣は僕を引きつけて離さない。
さてハリウッド完全新撮による二回目の映画化の本作はこれまでの本家製ゴ . . . 本文を読む
49点(100点満点)
2014年8月11日、大阪、梅田ブルク9にて鑑賞
俺たちのアクション番長スタローンが自分主演想定で書いた脚本を、かわいくって仕方ない後輩(ただしハゲ)のジェイソン・ステーサムにゆずって作られたアクション映画。エクスペンダブルズ(消耗品)の前の景気付けにと見てみたら、完全に消耗しきったウィノナ・ライダーの姿に愕然とさせられたのだった…
今時珍しい80年代テイストな映画ながら . . . 本文を読む
今年2014年に観た映画の中でいまのところ一番ノレなかった映画。
何がダメって脚本がひどい。
ちなみに私の昨年の私的ワーストは『ジャンゴ 繋がれざる者』でこれもアカデミー脚本賞受賞作。
ここ数年アカデミー賞脚本部門とは極めて相性が悪い。 . . . 本文を読む
『クラッシュ』も『告発のとき』もいかにもリベラル映画人的な社会性のあるテーマにどこか反権力の香り、それを巧みな構成で一級のドラマに仕立ててきたので社会派作家として地位を固めた印象がある。
ところが本作『サード・パーソン』は社会性は極めて薄く、純粋にドラマとして、ポール・ハギスの脚本家のテクニカルな面と、彼独特の情感を楽しむことができる。 . . . 本文を読む
89点(100点満点)
2014年7月26日 新宿シネマカリテで鑑賞。
『リアリティのダンス』とほぼ同時期に観て、被写体よりもフレーム全体で語る映画の凄さ、面白さから映画の奥深さを実感させてくれたもう一本。
『リアリティのダンス』を「絵画的感性」と評したが、『グランド・ブダペスト・ホテル』は絵画的にかんしてはもっと上。
とにかく全カットが額縁に納めて鑑賞することを前提に絵作りされているようだ。 . . . 本文を読む
美術館に行って現代アートの特集展示を一巡りしてきたような印象を受ける映画。そして映画の在り方について色々と気づかされる映画だった。
特に強く感じたのが、映像を描くこととストーリーを語ることの違いであった。 . . . 本文を読む
さてジョン・ウィリアムズの音楽を勝手に語りつくすシリーズ「スター・ウォーズ」編の後編です。
前編ではメインタイトルから主人公ルークがやっと登場するところまで語りました。その続きです。
ルークが惑星タトゥイーン名物の二つの太陽の夕日を見る時にかかるオビワンのテーマがとても物悲しくて好きなのですが、このシーンに関して前編の記事にコメントをくれた、スター・ウォーズ超好きなマイミクの丈治さんが素晴らしい . . . 本文を読む
ジョン・ウィリアムズFCのコンサートまであと2日。
勝手にテンションあがってウィリアムズの映画音楽を記憶を頼りに語っていくシリーズ第4回はついに「スター・ウォーズ」を迎えてしまいました。
これは気合いが入ります。
深呼吸してから書き始めます
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「スター・ウォーズ」
まず20世紀FOX社のロゴがアレックス・ニューマン作曲のファンファーレにのって映され(スターウォーズの前の20世紀FOX . . . 本文を読む
今週末に練馬で行われるジョン・ウィリアムズファンクラブ主催のコンサートに行ってきます。
そのせいでジョン・ウィリアムズ熱が上がってきております。
2~3年前に書いたジョン・ウィリアムズの音楽を語るシリーズを再開してみようかと思いました。
というわけで第三回は「未知との遭遇」で…
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「未知との遭遇」
殺人トラックとの遭遇、巨大鮫との遭遇につづいてはヌーベルバーグとの遭遇…じゃなくて未知と . . . 本文を読む
またまた、ジョン・ウィリアムズの音楽について喋りまくります。
「ジョーズ」
ジョン・ウィリアムズの二度目のオスカー受賞作。そしてスピルバーグとの信頼関係を不動のものにした彼のフィルモグラフィーでもトップクラスで重要な作品。
個人的にはスビルバーグのベスト1は「E.T.」だと思うんですが、2番目は絶対これってくらい愛して止まない映画です。
私は作曲家ウィリアムズの活動を勝手に三期に分けるなら . . . 本文を読む
作曲家のジョン・ウィリアムズが好きです。今に始まったことではなくファン歴27~28年です。近頃の才能枯渇感はファンとして聴いててつらいものもありますが、それでもなんでも好きです。
で、なんとなくウィリアムズの音楽という切り口からいくつかの映画について書いてみたいと思います。
ですがこれを書くためにわざわざ作品を見直したりはせず、間違い記憶違いなどいっぱいあるかもしれませんが、彼が好きだという熱い . . . 本文を読む
70点(100点満点)
2014年7月16日 テアトル新宿で鑑賞。
原子力国家日本の悲劇と希望をある家族の5世代にわたる物語で綴った野心作。反原発社会派映画には違いないけど、普通に家族の物語、女の子の青春物語としてキュンとくる。 . . . 本文を読む
鎌倉の小津安二郎のお墓参りに行こう、と妻が言った。
横浜に住んでいるゴダール(※1)好きで私よりずっとシネフィル(※2)な大学映研の後輩Oを誘った。彼と彼の妻とちっちゃな娘と5人で鎌倉に向かう。
小津安二郎のお墓にはただ一文字「無」と刻まれていることは映画ファンにはよく知られている。様々な書籍や雑誌やインターネット上の記事でそのことが書かれ、世界の巨匠小津安二郎と「無」というその取り合わせに神秘 . . . 本文を読む