自身の「エイリアン2」のリメイクのような出だしから、「ナウシカ」「ラビュタ」「もののけ姫」を想起させる舞台設定に、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」や「ラスト・サムライ」のような異民族交流の鉄板物語。
ありふれた題材を寄せ集めてシンプルな物語に再構成し最新技術でラッピングした映画。そこを批判する気は毛頭なく、[シンプルストーリー×最新技術のすごい映像=記憶に残る娯楽大作]のキャメロン方程式の正しさをまたも実証してしまった本作に、この監督の強い作家性を感じ感服するのだった。
ただ「あっさり伝説達成」のとこは笑ったが・・・ . . . 本文を読む
次回アカデミー賞の最優秀アニメ賞当確。
冒頭の人生の回想場面が泣ける。(けれども同種のシーンなら「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の方がもっと泣ける)
全般丁寧な演出と美しい画で、非常にハイレベルな映画。古きを捨て新らしき未来へ踏み出そう・・・というテーマも素晴らしいのだが、そのテーマのために物語的高揚感が犠牲になっている感はある。
奥さん存命中に飛べばいいのに・・とか、あの悪者は何十年間も何やってたの・・・とか、突っ込みどころ多し
「ファインディング・ニモ」とか「WALL・E」の方が日本人ウケはいいだろう . . . 本文を読む
『ザ・レディ・ウィズ・ザ・ドッグ$ミリオネア』
なぜハンナの読んでいた「犬をつれた奥さん」やハンナの書いた手紙は英語だったのか?
(A) 英語作品の方が売れるに決まってるから。
(B) レイフ・ファインズの声が「THE」といってるのに「DER」に◯つけたら観客が混乱するから。
(C) 実はハンナは英米系ユダヤ人の監視担当で英語に堪能だったという裏設定がある。
(D) ドイツ近代史を描く上での計算があった。
ファイナルアンサー?
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個人的評価: ■■■□□□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
19世紀初頭ごろ、ダイアナ元妃のご先祖さまにあたるジョージアナ・デボンシャー公爵夫人の生涯を描いた本作。
ファッションリーダーとして人々から愛されていたが、その夫は浮気がちで公然の秘密の愛人がいて、ジョージアナ死後はその愛人と再婚したという。「あらあら、まるでダイアナとチ . . . 本文を読む
個人的にはハズレなし鉄板巨匠のズウィック。しかも欧米映画では鉄板ネタともいえるホロコーストもの。定期的な戦闘イベントで中だるみせず、生きる執念を見せつけられはしたものの・・・基本ストーリーが薄っぺらい
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ソダーバーグびょう ―びやう 【―病】
〔アメリカ合衆国の映画監督ソダーバーグ(1963- )の名にちなむ〕
アカデミー監督賞をとった監督がその次作でジョージ・クルーニーとブラッド・ピットを含めたオールスターキャストで軽いノリの映画を撮りたくなる病気。オールスターの中にはかつて自身の映画でアカデミー賞をとった女優を含む傾向がある。オーシャンズ病ともいう。 . . . 本文を読む
「未来への最終決戦」というサブタイトルが信じられないダサさで、かつ五丈原までのこと考えたら「最終」なわけねーだろ、と思ったので自分なりに作品にあったサブタイトルを考えてみました。 . . . 本文を読む
個人的評価: ■■■■■■
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
殺しの伝説を築いてきた自分に嫌悪を覚えていた男がついにその本性を受け入れた「許されざる者」から10数年。いつくたばってもおかしくないない年齢に達した巨匠にして大スター(もっとも、そう簡単にくたばりそうもないのだけど)は、本作で血塗られた自分のフィルモグラフィに対するケジメ . . . 本文を読む