名優ジーン•ハックマンを偲んで出演作をいくつか見てみようと思いたち、不定期で感想を書いていく。ジーンの追悼鑑賞作として相応しいかというとそうでもない作品だが、前から気になっていたスーパーマン2のリチャード•ドナー版を観る。本作でジーン•ハックマンはスーパーマン役のクリストファー•リーブを差し置いて最初にクレジットされる。第1作はマーロン•ブランド→ジーン•ハックマン→クリストファー•リーブの順でク . . . 本文を読む
前回は絶賛放送中のアニメ『青のオーケストラ』について書きまして、ストーリーや映画的演出のうまさに心打たれるものがありつつも、アニメ表現としての物足りなさにフラストレーションが溜まるのも事実で…そうしていると、以前にも書いた『響け!ユーフォニアム』をまた観たくなりまして、未見のままだった、響けユーフォの劇場版にして、TVシリーズ第2シーズンの続きに相当する『誓いのフィナーレ』を観たのでした。…いやあ . . . 本文を読む
久しぶりに見る公開時に劇場で観たたしか12月公開で、大学受験前の最後の模試の日で、模試があるの忘れていて、あ、模試だったと思って、現実逃避で映画館に行ったその当時はなんだろこの映画…と思ったが、それは見返しても基本的には変わらない。けれども日本とは?祖国とは?について真剣に考えた映画として少し感動できる。かつて戦場でゴジラに助けられた男が、巨大企業グループの会長として日本を経済発展させ、やがて . . . 本文を読む
先々週、友達を家に呼んで『スパイダーマン・スパイダーバース』を鑑賞する今度の休み俺ん家でいっしょにスパイダーマン観ようぜえって、中学生かって感じだけど、しかしスパイダーマン・スパイダーバースはめちゃくちゃ面白かったスパイダーマンのアニメ版であるが、アニメならではの表現を追求した映画だ。いや、今時のマーベル映画は全部アニメっぽい演出じゃないか、と思うかもしれないけど、今時のディズニーアニメは全部 . . . 本文を読む
65年の映画、市川崑監督の『東京オリンピック』を今更ながら鑑賞。実は初見。あまりの面白さにリアルタイムのオリンピック中継観ずに3時間の作品一気見。公開当時から批評家筋からは記録か芸術かで議論されていたそうで、それでも映画は大大大ヒットし観客には熱く支持されたという。なるほど、これは確かに芸術性の追求をあちこちから感じるほぼ前情報なしで見始めたのだけど、時々ものすごく美しいキメキメの画があって( . . . 本文を読む
ミニシアターエイドのサンクスシアター(クラファン出資者のためのオンラインシアター)のことすっかり忘れていて、21年6月までだったのに全然見てなかったので、慌てて鑑賞始める
山戸結希監督「おとぎ話みたい」
逆光バリバリの表情読み取り不可能な暗さの中で獰猛な演技させるところとかどこか普通の商業作家と一線を画しているようなものを感じる。
主人公は全く共感できないほとんど狂気のキャラなんだけど、 . . . 本文を読む
映画雑誌などで歴代日本映画ベストテン的な企画をやると大抵1位になるのは黒澤明監督の「七人の侍」だ。では「七人の侍」が公開された1954年ではどう評価されてたのかと、キネマ旬報のベストテンを調べてみる。当然一位だろうと思いきや「七人の侍」は3位である。54年度のベストワンはと言えば「二十四の瞳」なのである。志村喬は「また負け戦だったな。勝ったのはあの子たちだ。わしらではない」と語ったとか(うそです) . . . 本文を読む
【怪獣とおっぱい】【やるせなき怪獣映画】【悲しみを引き立てる大炎上特撮】【音楽・ゴジラゴジラゴジラの子はミニラ】の全4章構成でお送りいたします。昭和ゴジラシリーズの最後を飾る、シリーズ中最も悲しい隠れた傑作です!! . . . 本文を読む
久しぶりに鑑賞。「エビラ」ってあのシリーズの中でもあんま面白くないやつだよな・・・という認識だったが、それは大間違いだった。
少なくとも「怪獣大戦争」よりはるかに面白い娯楽活劇だった。
制作は「怪獣大戦争」の翌年、1966年(昭和41年)。まだ怪獣ブームは続いているものの、「ゴジラ」はマンネリ感が強まり、前作でゴジラに「シェー」をさせたり、宇宙SF感を出したり頑張ってみたものの、つ . . . 本文を読む
みんな! 「アベンジャーズ エンドゲーム」みて、ああ、今までのヒーロー映画ちゃんと見ておけばよかった!!って後悔しなかったかい!?
同じ失敗を繰り返さないためにも、「ゴジラ キングオブモンスターズ」を見る前に怪獣の予習忘れちゃいけないぞ
というわけでGKOMに登場するらしい4怪獣中3怪獣が現れるファッショナブルSF戦争映画「怪獣大戦争」を紹介するよ! . . . 本文を読む
地上波放送にて「関ヶ原」鑑賞。
原作は私の愛読書である。
不要なエピソードを過剰にじっくり積み重ねたところが大好きだった原作は、映画化で必要最低限未満のエピソードを不適切にスピーディに進める作品に変わった
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映画冒頭が関ヶ原の合戦が始まるその日の朝だったので、これはもしかしたら原作を大胆に脚色し、合戦の数時間にフォーカスした映画にするのか!?とちょい期待するも、話は秀吉存命のころに戻 . . . 本文を読む
キャプテンアメリカの誕生と第二次世界大戦のヨーロッパ戦線でのキャプテンと悪の組織ヒドラの戦いを描いた作品。
誤解していた。
私はキャプテンアメリカは恥ずかしい格好をして戦う頭の悪い奴だと思っていた。まあ、やたら目立つアメリカ国旗をあしらった盾を装備して敵基地に潜入したり、作戦はといえば正面から突撃だったりと、実際頭は悪そうだけど。
しかしキャプテンは人間として真に尊敬できる素晴らしい男で、本物 . . . 本文を読む
悪い噂をいっぱい聞いてから観たせいか、思ったより楽しめた。
チューイ、ランド、ファルコン号との出会いの場面はそれぞれ普通に感動した。
俺の知ってるファルコン号と形違うと思ってたら脱出ポッドを切り離してあの形になった時、ハッピーバースデーファルコン号って思ったよ
しかし全体的に暗いトーンの絵でまとめたのは、狙いなんだろうけど失敗だったのでは
それよりもハン・ソロという映画をやはりシリーズの間をつ . . . 本文を読む
ジョン・ウーの枯れっぷりを堪能できる好編だ。ツッコミどころ満載だが、映像が死ぬほどスタイリッシュに程遠いので純粋にダサさを笑える、ある意味超爽快アクションにして、むき出しのジョン・ウーを楽しめる。
義理の父に犯罪者として育てられた者がその父に牙を剥くのは「狼たちの絆」であり、殺しの濡れ衣を着せられ逃亡を余儀なくされるのは「挽歌2」であり、追う刑事と追われる男にいつしか友情が芽生えたりお祭りで賑 . . . 本文を読む
君よ憤怒の河を渉れ
悪にハメられた健さん
逃亡者健さん
追うのは原田芳雄の不良刑事
着ぐるみ熊と闘う健さん
戦闘機に狙われる健さん
大都会新宿で健さんを助ける馬の大群
腑抜け顔から男前にくるりと変わる健さん
緊迫するサスペンスと裏腹に馬鹿みたいに明るい音楽がなんだかわからなすぎて凄い
ストーリーより心意気を感じろ
このマインドを継承したのは、日本人監督じゃなかった。ジョン・ウーだった!
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