旅から旅への生活、たまに帰れば家族と喧嘩、ヤクザな稼業、口は悪いが不思議と人に好かれる…って映画を観ました。
お、寅さんかい?
いいえ、クリントさんです。
『ミスティックリバー』から『グラン・トリノ』くらいまでを濃厚なワインとするなら、『運び屋』は軽口なハウスワインの味わい。どちらかといえば『トゥルークライム』や『ブラッドワーク』のころのノリに近い。とはいえ、そうした20年くらい前のハウスワイ . . . 本文を読む
緊急通報の電話番をしている警察職員に、車の中の女から緊急連絡
「ハーイ、元気」
「おい、酔っ払ってんのか?」
だが女はどうも子供と話してるかのような一方的な会話を続ける
「イエスかノーで答えて、隣の人は緊急通報にかけてることを知ってる?」
「…ノー」
「誘拐されたのか?」
「…イエス」
以降、カメラは警察職員だけを写し、誘拐事件をめぐるストーリーは電話からの音声と電話担当官の表情だけで展開され . . . 本文を読む
ジョン・ウーの枯れっぷりを堪能できる好編だ。ツッコミどころ満載だが、映像が死ぬほどスタイリッシュに程遠いので純粋にダサさを笑える、ある意味超爽快アクションにして、むき出しのジョン・ウーを楽しめる。
義理の父に犯罪者として育てられた者がその父に牙を剥くのは「狼たちの絆」であり、殺しの濡れ衣を着せられ逃亡を余儀なくされるのは「挽歌2」であり、追う刑事と追われる男にいつしか友情が芽生えたりお祭りで賑 . . . 本文を読む
君よ憤怒の河を渉れ
悪にハメられた健さん
逃亡者健さん
追うのは原田芳雄の不良刑事
着ぐるみ熊と闘う健さん
戦闘機に狙われる健さん
大都会新宿で健さんを助ける馬の大群
腑抜け顔から男前にくるりと変わる健さん
緊迫するサスペンスと裏腹に馬鹿みたいに明るい音楽がなんだかわからなすぎて凄い
ストーリーより心意気を感じろ
このマインドを継承したのは、日本人監督じゃなかった。ジョン・ウーだった!
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