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巨大な勢力を誇る石山本願寺を武力で脅して、金を巻き上げていた信長であったがそのうち追い出しをはかった。退去命令に怒った本願寺が織田軍に戦いをいぞむ。はじめ一進一退の攻防であったが、次第に本願寺は追い詰められた。しかし、本願寺は、毛利の水軍の支援をえて、摂津国の木津川口で信長軍の水軍を火責めにして、船を焼き織田軍を撃退する。
雪辱を誓った信長は配下の九鬼水軍のリーダ九鬼義隆に命じて、船体の表面に鉄板を貼り付け、3門の大砲を備えた鉄鋼船を建造して、毛利水軍を撃破、石山本願寺も降伏させた。
この鉄の船の図面は残っていないが、「多聞院日記」によると長さが23メートル、幅12メートルとなっているが、船としては不自然である。なお宣教師は「ヨーロッパの船と比べても損謖なし」の記述を残している。
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