
昭和の40年代までは日本人の着物姿を見ることが多くありましたが、近年着物姿は何か特別な行事以外には見られなくなりました。
しかし浴衣は根深く残っています。夏祭りや盆踊には欠かせません。日本人の夏にはユカタが似会います
もともと浴衣は湯あみの際に肌がまとわりつくのを防ぐための物でした。つまりバスタオルのようなものでした。江戸時代の将軍は湯船から出るとタオルで体をふくことはなく、いきなり浴衣を着ます。1枚ではなく10数枚ぐらいの浴衣を取り換え、水気を払ったといわれています。徳川家康が用いたという浴衣が34枚残されています。
江戸時代になると一般庶民も風呂を楽しむようになり、体をふくために浴衣を用いるようになりました。庶民は1枚の浴衣を風呂敷に包み、湯上り後、風呂敷を敷き、そのうえで浴衣を着て長屋へかえっていきました。もちろん使用する浴衣は1枚です。
そんなユカタが庶民の夏の祭礼や散歩に用いられるようになったのは江戸中期以降です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます