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第五話 涙の和田峠
江戸時代の参勤交代には海路を選ぶ方法もありますが、海路はより危険を伴うので陸路を選ぶことになります。陸路も大変です。高い山を越えなければなりません。山を越えるということは山を登り切り、下らなければなりません。山を越えるということは決して山の頂上を超えるわけではありません。山が連なっているところでは、鞍部(あんぶ)つまり山と山の間の低いところを抜けるのです。鞍部は稜線がたわんでいることからたわやたおと呼ばれていました。それを超える道なのでたわごえ→とうげとなりました。
もう1つの説は旅人が峠越えの安全を祈って手を合わせたことから手向け→とうげに転じたという説もあります。
一口に峠といっても急な坂道もあれば平坦な峠道もあります。なお現在和田峠似はトンネルが掘られている。
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