転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

津田沼SDB30試合レポート(決勝戦)

2009-01-20 01:22:01 | 大会
という訳で自分の記憶が残っているうちに公開してしまいます。
日曜に行なわれたばかりのSDB30千葉大会の、
決勝戦のレポートです。
例によって私視点かつ敬称略でお送りします。

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決勝戦(おのっち、Kimberly、Nishi、bukabuka)

今回決勝に残ったのは予選2試合を共に入城で決め、
グランドスラムが懸かっているおのっちに、
津田沼では実は初の決勝進出という総合優勝経験者のKim、
決勝進出回数を着々と増やしており、
今度こそ大会初制覇を狙いたいブカ、
そして丁度1年前のSDB24以来、
2度目の優勝が懸かっている私。

今回の対戦相手のデッキの特徴を挙げると、
おのっちは何時もの《審判の石像》に《ダゴン》《ダゴナイト》を取り混ぜたバランス型。
自分のデッキでは《ダゴン》による防衛に対処しづらいので、
それをいかに凌げるかが重要になる。
ブカは《ウォーフォーク》《アサシン》などの先制モンスターを多用するタイプ。
開幕祠待ち成功に成功され、
そのまま連続防衛で逃げ切られるという展開は、
自分としては何としても避けたいところ。
そしてKimは最早説明不要の黄単型《グラディウス》。
安定度の面では他の2人に劣るが、
攻撃値50オーバーの《グラディウス》によるオーバーキルはまさに脅威だ。
《アサシン》《レイコーン》などで如何に攻撃をやり過ごすかが重要となるだろう。

<<<試合開始>>>

マップは図書館(昼)、東スタート。
首尾良く手札白1枚からの《ゴースト》、
通称『神ゴースト』で鍵を手にするものの、
早くもブカが祠待ち体勢に。
幸い他の2人が鍵を追わずに先回りしてくれた為、
1ターンスルーして《審判の石像》を引き出し、
祠の安全を確保。
ギャラリーからは驚きの声が上がるが、
次の祠で守れる可能性を考えると、
祠待ちと勝負するよりはこちらの方が安全なのだ。

ともあれ無事に祠を移動させた私は、
ワープゾーン経由で1つ目の祠へ。
《アサシン》を配置した上に手札に《魔鏡》を残す、
という理想的な展開だ。

これに対して1番で攻め込んだのは、
既に《幸福のラッパ》をスタンバっていたブカ。
おのっちも2番で攻め込み、
Kimは戦闘を諦めて先回り。
確率即死は当てにせずに相手の動きを見ようと思ったのだが――ブカの侵略はそもそも即死が効かない《Mr.ジェントル》+《亡者の盾》。
+5が出れば《魔鏡》で守れたのだが、
やはりここはしっかり+15を出してくるのだった。

鍵を手にしたブカは、
《石像》による祠の位置に多少面食らうものの、
何とか緑を残したまま《ウォーフォーク》を配置して祠1つを獲得。

ここは攻めたいところだが、
飛ばされた位置とKimに鍵パスされる可能性を考えると先回りが安全。
あとは手札にある《石像》を使うかどうかだが、
ここはひとまずおのっちの動きを観察。
結果祠横に付けて止まったので、
《天女の羽衣》の力で一気に移動を開始し、
祠中央に《審判の石像》を配置してターンエンド――所謂『逆石像』を敢行。
こうすることで祠横待ちよりもホルダーに近くなる可能性が高くなり、
次のターンで戦闘1番を取りやすくなるのだ。
尤もホルダーのいるマスに入れるカードが無いという可能性もあり、
実際これが原因でSDB25は重要な勝負を落としてしまっているので、
あとは祠とカードの引きに賭けるといった感じだ。

ちなみに戦闘はKimの《ブルホーン》+《古代樹の実》に対し、
ブカがしっかり《コングボス》をぶつけて勝負あり、
『待ちガイル』ならぬ『待ちブカブカ』の本領発揮である。

これでKimがライフアウトとなり、
ブカは2つ目の祠へ。
祠間が8マスと最短になったこともあり、
2つ目の祠に着いた時点で手札に緑1枚白2枚が残るという充実ぶり。
そして配置モンスターは――さりげなく先制即死持ちの《ラフリア(春)》だ。

マップが夕方に変わって迎えたチェイサーターン。
移動の面では問題は無いが、
戦闘要員の候補は《ピノ》《レイコーン》の2枚、
支援の候補は《モグタン》《心眼》《アンデッドソード》の3枚と、
正直寂しい感じ。
このタイミングだと(デッキに入っているかどうかはともかく)《トリックスター》を抱えている可能性があって、
避け無効はやや危険。
それ以前に捨て山枚数の関係で《アンデッドソード》はここでは役立たずなのだ。
結果《トリックスター》《硬気功》を潰せる可能性に期待して《レイコーン》+《心眼》で攻め込んでみたのだが――これが何と《アンデッドソード》で切り返されてしまったのだった。
ブカのデッキ先制メインということで防衛時に攻撃時支援を残している可能性を、
すっかり失念してしまったのだった。

結局ここで私はライフアウトとなり、
戦闘は2番手おのっちに。
その侵略は《審判の石像》+《心眼》という、
それこそ《アンデッドソード》で詰む組み合わせだったのだが、
ブカの支援は――《堕天使の嘆き》
結局《ピノ》+《心眼》が正解という落ちであった。

この時点で私の優勝の可能性はほぼ無くなった訳だが、
試合はまだ中盤という時間帯。
鍵を手に入れたおのっちは《シータンク》で支援を戻しつつ1つ目の祠へ。
手札は白2枚、そして配置モンスターはマップアイテムで13/16になった《アサシン》だ。

私は手札と位置の悪さの関係で先回りがしづらく、
おのっちとの直接戦闘に絡むしかないという厳しい展開。
結局戦闘1番をブカに取られた上に、
私の侵略も《現世の歩兵》で強化された《ジラコバルト》に支援を付けられない、
という心細いもの。
何とか私に《トリックスター》を使ってくれればあとは確率次第、
という流れだったのだが、
最悪なことにおのっちは《トリックスター》を1番手のブカ相手に使用。
しかもブカが《ロータン》を使った為に、
おのっちの防衛が成功してしまったのだ。

こうなっては最早《アサシン》の虐殺ショーを眺めるしか無い。
たとえ《心眼》でもおのっち側の攻撃値は22。
耐久値20の《ジラコバルト》では勝てる道理も無いのだが――おのっちの支援は捨て山ほぼMAXの《アンデッドソード》。
更に即死まで食らってしまうのだった。

実はここで『撃破→オーバーキル』ではなく『即死』となったのが、
後々重要になってくるのだが、
さておき防衛2タテを成功したおのっちは、
まだまだ続く《石像》の力を借りて2つ目の祠へ。
手札に青赤を残して配置も2体目の《石像》と抜かりが無い。

続くチェイサーターンで、
痛恨の《トリックスター》反射が響いたブカはライフアウト。
これでノーミスはおのっちのみとなり、
ほぼ大勢が固まったかという雰囲気。
そんな中、ここ数ターンずっと先回りを続けていたKimが漸く2度目の侵略を開始。
一方飛ばされた位置が悪くてまたしても先回りの出来ない私は、
《現世》で12/12に強化された《石像》で戦闘を予約するが、
《グラディウス》+《天空の武具》という攻めのKimに対し、
おのっちは支援を使わず。

鍵パス狙いか支援が元から無かったかは不明だが、
戦闘に絡めなかった私はターン終了の時点でライフ1。
前ターンにオーバーキルされていたならここでライフが0となり、
優勝の可能性は完全に消滅していたのである。
一方序盤の出遅れと先程のオーバーキルのお陰で、
おのっちのライフもそろそろ危険水域に。
とはいえ私とのポイント差はまだ60以上あり、
ただライフアウトさせただけでは逆転は不可能だ。

ともあれ鍵を手に入れたKimは
手札黄白、配置《ポヨロール》という形で漸く祠1つを獲得。

私にとって幸運だったのは、
おのっちもブカも祠とは反対方向に飛ばされ、
私にも戦闘1番を取るチャンスが残っていたことだった。
自分の手札では《AI》+《魔鏡》で攻めるのがベストだったのだが、
《天女の羽衣》で赤マスを乗り越えられなかった関係で、
先程の12/12の《審判の石像》+《魔鏡》という微妙な侵略に。
もっともKimの《亡者の盾》を貫くには十分な数値であり、
おのっちの《ダゴン》による祠待ちも空振りさせられたので、
結果オーライではあったのだが。

漸く鍵を取り返した私は、
丁度良く現れたテレポートアイテムの力を借り、
手札に《心眼》《魔鏡》を残した状態で、
2つ目の祠に《ガルダ》を配置。

<<<試合終――と思った瞬間、
何といきなりチェイサーターンのジングルが。
おのっちが大喜びで戦闘を予約する一方、
出遅れたブカは少しでもポイントを稼ごうと12/12の《石像》の除去を狙う。
更にKimも鍵戦闘を予約し、
ここに来て私は3人全員に戦闘を挑まれることとなってしまったのだった。

まず1番手おのっちの侵略モンスターは《ダゴナイト》。
《アンデッドソード》の可能性を考えて《魔鏡》を選んだ瞬間――現れた支援は《ヤドカリン》。
《心眼》だったら勝ち確定だったのだが時既に遅し、
確率が80%に上がった即死を食ら――うことなく《ガルダ》の豪腕が《ダゴナイト》を粉砕。
《アサシン》の20%即死が決まった代わりかどうかは分からないが、
『確率の女神』の余りの気まぐれにギャラリー達は大歓声だ。

実はこの戦闘で私はおのっちの手札を全くチェックしていなかったのだった。
ちゃんと手札を見ておけば《心眼》を合わせることも出来た筈だっただけに、
ここは反省すべき点だったかも知れない。

これでおのっちはライフアウトとなったのだが、
点数ではまだ10点前後のリードを保っている上、
私のライフはこの時点で4。
2回の戦闘を共に落としてライフアウトすれば、
それで勝負が決まってしまうのだ。

戦闘の方に戻ろう。
《石像》を除去しに来たブカの侵略モンスターは、
またしても先制モンスターの《アサシン》。
ここで私は漸く《心眼》を使用。
避け無効が恐いところだったが――ブカの支援は、またしても《ヤドカリン》。
どうやら支援切れとなってしまっていた様だ。

2回の戦闘を終えた時点で各人の点数を見た瞬間、
私は思わず驚きの声を挙げた。
そう、この2回の戦闘勝利(と、おのっちのライフアウト)で、
私の点数がおのっちを上回ってしまったのだった。

最後は「攻め手が無かった」というKimの《ストラグラー》+《亡者の盾》を、
《ガルダ》が素で撃ち返したところで、
漸く試合が終わったのだった。

<<<試合終了>>>

最終的にはポイント差で『千葉地区大会優勝』のタイトルを獲得した訳だが、
思い返してみると反省点の多い試合でもあった。
特に相手が残している可能性のある支援のチェックや、
先回りが困難な状態での立ち回りなどをしっかりしておけば、
最低でもノーミス祠2つは十分に実現できていたことだろう。

初優勝がかかっていたブカは、
おのっちと同着で2位という結果になった。
本人は「おのっちと一緒にされたくない」と言い出しそうだが、
『待ちガイル』ならぬ『待ちブカブカ』のプレッシャーは確かに本物だ。
やはり注目の1人であることには変わりは無い。

最後に、この試合の戦闘に使われたカードで、
《グラディウス》耐性を持っていたものは以下の通りである:

《アサシン》《魔鏡》《ウォーフォーク》《ラフリア(春)》《レイコーン》《堕天使の嘆き》《ダゴナイト》

これらの全てが《グラディウス》メタ(あるいは対Kimメタ)を目的に投入されたとは言い切れないが、
ともあれ《グラディウス》の様な『頭でっかち』に対する、
風当たりの強さを実感させる試合ではあった。

<<<最終結果>>>

1位: Nishi (石像他色々)
2位: おのっち (石像ダゴン)
2位(同着): bukabuka (先制各種)
4位: Kimberly (いつもの赤い奴)
コメント (1)
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