ヴィトゲンシュタインと芥川の人間的な類似点…不意打ちに弱い。
決定していたことが、突然変わったり、予想外の質問をされると、ストレスを感じる。
たいがいの事には、インビクタスだが、…そう言えばマンデラも、嫁さんだけは、統御できなかった…嫁さんに対してはインビクタスではなかった。
虎次郎も、女に対してはインビクタスではなかった。
信じる気持が揺らぐ時が、芥川の様な人間は、一番、辛い…その様な時はインビクタスではない。
若い時なら、片思いの苦しみ=「とらさん」の苦しみ。ビジネスマンになったら、似たような苦しみを、読者諸兄も、数々、味わって来た事と思う。
そもそも、朝から変な具合だった…くりきんとんさんに、京都散策へ誘いの電話をしたら、彼女も、今日は変な夢をみたのだそうだ…空中に浮かされている変な夢だったと、分らない事を言っていた…いずれにしても、今日は寒いから、と。
それで、午後一に、一人で京都に向かったのだが、滅多にない事なのだが、心に暗雲が垂れこめた様な、…これではクルシミマス。
京都駅に着いて、目的地を決めた…この間から、ずっと、気になっていた二条城の庭は…小堀遠州作であると…前章の、ネットの労作に教えられたから、行かねばならないと思っていたのだが…目指して行った訳ではなかった。
行って、ほんとうに良かった。何故?…二条城は別格と言うだけではなく、芥川の、第二章に、ストレートにつながった。
あなたが、決して読んだ事のない、凄い文章が、書かれるでしょう。
是非、840円で、購読して下さい。…それこそ、読むべき言葉だと、芥川は確信している。
写真は、gooで、観て下さい。
帰り道、本当に驚いた…この季節、芥川が大好きな南天が、徳川家康に相応しいスケールで…外堀沿いの生け垣が、全て、南天なのである。
全てが…天下を統一した、本物の統治者であることを表現している…そのことだけでも日本の宝物だろう。
この寒さの中でも、沢山の人が訪れていた…韓国の人が、とても多かった。
僕は、とても良いことだと思う…日本人の気宇壮大さと、凛々しさと、類稀な、美意識を知ってもらうのに、二条城以上のものがあるだろうかと思う。
さて、明日は、京都の何処に行こうかと朝からネットで検索していた。
アバウトに、行き先を考えていたのですが…明日は、強烈に寒いから、完全防寒で…眠る前に、再確認しておこうと思って、検索した。
大新聞等は、時々、ネットをくさすような論説をなすが…芥川は、本当にとんでもないと思った。
筆者不詳の、「日本庭園の美」という、見事な労作で、目から鱗(うろこ)が落ちた。
芥川の京都散策は、冬枯れも、寒さもものともせずに、続行されることになるでしょう。
これらの散策が、「文明のターンテーブル」第二章で、展開される、芥川の思索を、研ぎ澄ましてくれること、芥川の思索を無限に飛翔させてくれることを確信しています。
寒さなどは何物でもないでしょう…寒さ嫌いで、暑いのは全く平気な芥川が言うのですから、よっぽどのことです。
この筆者不詳の方に、多謝。…かつて、芥川が見て、感じた庭園も、再認識させてくれた。