司馬先生の作品でも『覇王の家』が大好きで何回も読み直しました。家康は女性好きで、十数人も側室がいましたが、決して美人ばかりではありません。正室の築山殿は10歳も年上で、司馬光生は、〈築山殿のこの当時の日本の婦人は一般に皮膚の老化が早く、四十を越えれば、今日の六十ぐらいの老いを呈し、二十前後の女とくらべると別人種のようであった〉と書いていますし、秀吉の異父妹の朝日が44歳で家康に嫁入りしたときには〈不美人であり、色もどす黒いときいている。百姓の古女房というのが相応〉なのに家康は大切にしています。とても可愛いどころがあります。
…後略。
じゃと。