花が咲いた、実が付いたというのは判りやすい所ですが、それ以外でも季節の移ろいは境内の至る所で目にする事が出来ます。
本殿の脇では、クマザサの新葉が出て古い葉と肩を並べているのが見えました。
クマザサは漢字で書くと『隈笹』。 新葉はそうでもありませんが、冬に入ると葉の外側が枯れて隈取りを描いたようになるためこの名が付けられました。
葉には抗菌作用があるとも言われ、長野県や新潟県の郷土料理に寿司をクマザサの葉で包んだ「笹すし」というものもあるそうです。
実は当神社の例祭においても、神饌(お供え物)の川魚の敷物としてこの笹の葉を使用しています。 段々夏が深まっていくのを感じます。