ここしばらくは長雨にこそなっていませんが、この季節らしい雨が多く「三寒四温」ならぬ「一照一雨」というような天気が続いています。
今日は晴れ空に恵まれましたが、雨を受けてか境内の隅では茸(きのこ)が顔を出していました。これもこの季節の風物詩ですね。
茸は古語で『くさびら(草片)』と言います。
ただし辞書で引くと草片には①野菜、②きのこ、③斎宮の忌言葉で獣肉の事、と三通りの意味があるようで、“野菜のような違うような”悪く言えば得体の知れないもの、と昔から考えられていたことがうかがえます。
食用として茸が定着している日本でも、野生の茸は“可愛い”と表現する人がいたり、逆に生理的嫌悪を感じる人がいたりと様々なようで、調べてみると奥深いものです。
ただ、境内の茸は育ててもあまり良い事はなさそうです。掃除の時に片付けてしまいました。