今日も一日雨で、これほどの長雨は随分久しぶりではないかと思います。
私達は雨も晴れも神様がなさる事と考えるようにしていますが、では日本の神話で雨の神様はどのような神様なのでしょうか。
境内にも祀られている厳島神社も海上守護の水神様です
“八百万(やおよろず)の神々”と表現されるように神道ではあらゆるものに神様が宿っていると考えられています。
水に関する神様も海の神・井戸の神と細かく分かれているのですが、雨の神様というと『闇淤加美神(くらおかみのかみ)』『闇御津羽神(くらみつはのかみ)』の二神でしょうか。
「古事記」の神話においては、海川山野の数々の神様を生んだ伊邪那美命が最後に火の神様を生んだ時に身体を焼かれて亡くなってしまった、その時怒った夫の伊邪那岐命が火の神様を斬り、剣より滴った血から『闇淤加美神』『闇御津羽神』が生れたとされています。
名前の「クラ」は谷、「オカミ」は水を司る龍、「ミツハ」は出始めの水や水の精を意味しています。 現在では京都貴船神社の御祭神としても知られ、また私達神主が祈雨・止雨の祈願をする時に願を掛ける神様でもあります。
雨は降ったものの風はそれほどでもなく、台風も無事やり過ごす事が出来ました。 日曜には天気が回復する由。 また心機一転して励んでまいりたいと思います。