当社の境内には、斎藤昌三さんの句碑がございます。斎藤昌三さんはこの地に生まれ、昭和46年76歳で茅ヶ崎に没しています。民俗研究家、書誌学者としても著名であり、俳人としては少雨叟と号しております。
神社にある句碑に記されている句は「赤まんまかまくら古道ここに絶え」で、これは古来鎌倉街道と伝承されている道が、座間キャンプ(元陸軍士官学校)により断ち切られている情景を見て、武士道も昔の日本も時代の波に押し流されたことを嘆いて詠っているようにも思えます。
この写真は、旧手水です。これは、昔はこの句碑の傍らにございましたが手水舎の建設にあたり現在は、境内に移動してございます。この手水は、明治3年常磐津鈴鹿太夫が、その門人とともに奉納したものである。この鈴鹿太夫は斎藤弥五郎で明治16年69歳没、斎藤昌三さんの祖父であります。
境内の構造物は、この地に生きた多くの人々が崇敬のしるしとして奉納したもので、これらの人々の記念碑として境内に長年生き続けております。
神社へお見えになった際は、探してみて下さい。