今日は大安・安産戌の日となり、天気の良い事もあって御祝の方が多く参拝に見えました。
詳しい暦やカレンダーを見ると、各々の年・月・日に十二支が当てられているのが分かると思います。中でも妊娠5ヵ月目頃の『戌(いぬ)の日』は、犬が安産で子供を増やすのにちなんで、腹帯を巻く・神社に祈願するとお産が軽くなる、と昔から言われています。
今は十二支というと今年の『午(うま)年』のようにその年を動物で表したものとして知られていますが、元々は中国で1月から12月を呼び分けるものとして考えられました。
「犬」や「馬」など動物を指していたわけではなく、“草木が生長しやがて枯れる(自然の循環する)姿を12の段階に分けた所”を表した文字であるそうです。
やがては時間や方角も表すようになり、日本では江戸時代まで日常的に使われていました。
元々の意味が難解なので、分かりやすく十二支それぞれを動物になぞらえて覚えるやり方が広まりました。
“昔、神様が『元旦に神殿に早く来たもの12匹に、1年ずつ順番にその年を守ってもらい、これを十二支とする』というおふれを出しました。
牛は自分の足が遅い事を気にして前日から神殿へ歩き出し、その甲斐あって初めに神殿へ到着しました。 しかし悪知恵の働くネズミはその牛の背中に乗っていたため、神殿に入る直前背中から飛び出し、まんまと十二支の一番になりました。
猫はネズミに嘘の日を教えられていて十二支に入れませんでした。そのため猫は今でもネズミを追いかけています。”
こんな昔話が生まれたのも誰かの工夫があっての事だと思うと面白いですね。