☆★☆ なぜなに教育基本法 -3- ☆★☆
2年半前の連載を再掲しています。
今回は「前文」について考えます。
基本法は28あると書きましたが、全部調べてみると、この中で前文があるものは「観光基本法」改め「観光立国推進基本法(平18)」「高齢社会対策基本法(平7)」「ものづくり基盤技術振興基本法(平11)」など9ありました。
教育基本法もその一つです。
教育基本法を改正前と比較してみると、前文では次の4つのキーワードが増えています。
① 公共の精神を尊び、② 豊かな人間性と創造性を備えた、③ 伝統を継承し、④ 未来を切り拓く
このキーワードは、前号で紹介した中教審答申にも表れています。
「公共の精神を尊び」→「新しい公共を創造し」、
「豊かな人間性」→「豊かな心と健やかな体を備えた人間」、
「伝統を継承し」→「日本の伝統・文化を継承し」、
「未来を切り拓く」→「21世紀を切り拓く」「主体的に参画する」
①の公共の精神は別に説明します。
今日は②「豊かな人間性と創造性」について考えてみましょう。これが具体的に、今後の指導にどう関連してくるのでしょうか。
ここからは推測の域を出ませんが、「豊かな人間性」は、道徳はもちろん、各教科で、自分の考えや感想を言葉にまとめて友達と交流する、または自分の学習を言葉でまとめて振りかえる活動がよりいっそう進むのではないかと思います。
また、音楽や図工・美術などでは、豊かな情操を育むための活動がより重視されることになると思われます。
たとえばより本物に近いものを鑑賞し、感動を言葉にして人に伝えるなどの活動が増えるのではないでしょうか。
「創造性」も今回始まったわけではありませんが、国際競争力を高める人材育成の観点からも、今後ますます重要視されることは間違いありません。
例えば音楽では、これまで楽譜通りに演奏することがよかったのが、今後は自ら音楽をつくることによって、自己を豊かに表現することが求められると思います。
次回は、「伝統を継承し」について考えてみます。
2年半前の連載を再掲しています。
今回は「前文」について考えます。
基本法は28あると書きましたが、全部調べてみると、この中で前文があるものは「観光基本法」改め「観光立国推進基本法(平18)」「高齢社会対策基本法(平7)」「ものづくり基盤技術振興基本法(平11)」など9ありました。
教育基本法もその一つです。
教育基本法を改正前と比較してみると、前文では次の4つのキーワードが増えています。
① 公共の精神を尊び、② 豊かな人間性と創造性を備えた、③ 伝統を継承し、④ 未来を切り拓く
このキーワードは、前号で紹介した中教審答申にも表れています。
「公共の精神を尊び」→「新しい公共を創造し」、
「豊かな人間性」→「豊かな心と健やかな体を備えた人間」、
「伝統を継承し」→「日本の伝統・文化を継承し」、
「未来を切り拓く」→「21世紀を切り拓く」「主体的に参画する」
①の公共の精神は別に説明します。
今日は②「豊かな人間性と創造性」について考えてみましょう。これが具体的に、今後の指導にどう関連してくるのでしょうか。
ここからは推測の域を出ませんが、「豊かな人間性」は、道徳はもちろん、各教科で、自分の考えや感想を言葉にまとめて友達と交流する、または自分の学習を言葉でまとめて振りかえる活動がよりいっそう進むのではないかと思います。
また、音楽や図工・美術などでは、豊かな情操を育むための活動がより重視されることになると思われます。
たとえばより本物に近いものを鑑賞し、感動を言葉にして人に伝えるなどの活動が増えるのではないでしょうか。
「創造性」も今回始まったわけではありませんが、国際競争力を高める人材育成の観点からも、今後ますます重要視されることは間違いありません。
例えば音楽では、これまで楽譜通りに演奏することがよかったのが、今後は自ら音楽をつくることによって、自己を豊かに表現することが求められると思います。
次回は、「伝統を継承し」について考えてみます。