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証券市場の仕組みと役割-4-

2010-05-29 09:39:57 | 社会科関連情報
5月22日に行われた、金融経済教育研究会 赤峰 信 講習会の報告の4回目。

今日は株価の話です。
株価の指標を表すものの一つに「TOPIX」があります。
東証市場第一部上場全銘柄の時価総額が、基準日の時価総額に比較して、どのくらい増えたか減ったか、ということを通して市場全体の株価の動きを表すものです
1968年1月4日を100としています。

これに対して、日経平均は、株価合計を除数で割った単純平均型の指数であり、基準日はありません。また、TOPIXが全銘柄なのに対して、日経平均は225銘柄が対象です。

TOPIXのグラフです。


89年12月10日がバブルの絶頂です。2864という指数です。

99年がITバブル。
07年がサブプライム、08年がリーマンショック。そして、今がギリシアショックです。

こうした背景を分析するのは、「アナリスト」「エコノミスト」の二種類の人がいます。

アナリストは個別の分析をする人です。買い推奨や売り推奨、予想株価のレポートを書く人
です。

エコノミストは、GDPなど、経済全体の分析や予想をする人です。

それでは、株価に影響する要因は何でしょう?



基本は、会社の業績と将来性です。
しかし、それだけでは決まりません。
景気、金利、為替、海外市場 の四大要因はじめ、右側に背景、下側には、会社の体質や体力がかかれています。

「政治」とありましたが、ここで、「衆議院選挙と株価」の推移を見てみましょう。



海部政権と橋本政権以外は、「自民が勝つと上昇、負けると下落」という図式ができています。
麻生政権の大敗では41円しか下落していません。
これは、すでに結果が織り込まれていたからでしょう。

次に、「海外動向と株価」を見てみましょう。

これまでの下落ベスト10です。



なんと、08年が6回も出てきます。
よほどひどかったことが分かります。

さらに、3位、6位、8位以外は、すべて10月です。

あの世界恐慌も、1929年10月24日でした。

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