５月２９日の社説は…

人間ドック２日目です。
昨日は大きな動きがありました。
そうした次の日の社説は、各社の姿勢が表れて興味深いものです。
さっそく見てみましょう。

朝日新聞
・首相の普天間「決着」―政権の態勢から立て直せ
※「問い」あって解なし 普天間問題の迷走は、鳩山政権が抱える弱点を凝縮して見せつけた。　うまい！

読売新聞
・普天間日米合意　混乱の責任は鳩山首相にある
※　日本政治と日米関係を混乱させた末、「国民との約束」を簡単に破る。一応謝罪はするが、責任はとらない。これが鳩山首相の本質だろう。
　出だしの一文です。

毎日新聞
・「普天間」政府方針　この首相に託せるのか
※　私たちは、鳩山首相が政治の最高責任者の座に就き続けることに大きな疑念を抱かざるを得ない。
　この一文に集約されています。

日本経済新聞
・取り返しつかぬ鳩山首相の普天間失政
※　罪万死に値する失政である。
　冒頭は、もっとも手厳しい一文から始まった。

産経新聞
・普天間日米合意　国益損なう首相は退陣を　逃れられぬ迷走と失政の責任
※　一国の平和と繁栄の責務を担う最高指導者として不適格と言わざるを得ない。国益を損なう「愚かな首相」は、一刻も早く退陣すべきである。
　「尖閣」問題も含めて、最も手厳しい。

中日新聞（東京新聞）
・辺野古方針決定　福島氏罷免は筋が違う
・「調書」不採用特捜検察は猛省せよ
※　数少ない二本立て。中日は次の点で一貫している。
　　鳩山首相がすべきは、福島氏の罷免ではなく、国外・県外移設への努力を続けることではなかったか。

琉球新報
・福島大臣罷免／非は沖縄切り捨てた側に　政権トップの感覚を疑う
※　非は沖縄を切り捨てた側にあるのであって、首相こそ責任を問われてしかるべきだ。
　沖縄の代表的な意見であろう。

沖縄タイムズ
・［日米共同声明］首相の退陣を求める　沖縄を再び切り捨てた
※　これほどの混乱を招き、沖縄をもてあそんだ鳩山首相の政治責任は極めて重く、即刻退陣すべきだ。
　ストレートで明確だ。

南日本新聞
・[普天間共同声明] 移設の展望見えず政権基盤も揺らぐ
※　徳之島明記は首相の強い意向を受けた結果だろうが、圧倒的な反対の民意を無視したやり方にも強い憤りを覚える。
　鹿児島の新聞だけに、よくわかる。

西日本新聞
・福島大臣罷免　連立政権の基盤が崩れた
・普天間日米声明　沖縄抜き解決、あり得ない
※　２本立てだが、どちらも普天間問題。九州の大手新聞だけあってさすがに手厳しい。

北海道新聞
・「普天間」日米共同声明　地元同意なき迷走の結末
※　一般紙業界７位の発行部数を誇る北海道新聞。
　《１》抑止力の検証《２》日米地位協定と思いやり予算の見直し《３》普天間の出口の模索　を具体的に提案している。