一昨日には拉致被害者全員の一括帰国を求める集会があり、岸田総理も挨拶をしました。 ⇩
2002年に5名の拉致被害者の方々が帰国されて以来、1人の拉致被害者の帰国も実現できず、いまだに多くの被害者の方々が北朝鮮に取り残されていることは、本当に申し訳なく思います。
拉致問題は、岸田内閣の最重要課題です。先日、総理官邸で①拉致被害者御家族の皆様とお会いし、②なんとしても結果を出してほしいという切実な思いを改めて心に刻ませていただきました。拉致被害者の御家族も御高齢となる中、拉致問題の解決には一刻の猶予もありません。私の手で必ず拉致問題を解決しなければと強く考えているところです。
拉致問題の解決のためには、国際社会の理解と協力を得ることも不可欠です。私は総理就任以来、各国首脳との会談において、拉致問題の解決の重要性を必ず訴え、理解を得ています。
(中略)
このため、私は、③条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。④日朝平壌宣言に基づき、拉致問題の諸懸案をしっかりと解決し、その上で、⑤不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指していく、こうした方向性をしっかりと念頭に置きながら、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動してまいります。(以下略)
令和3年11月13日 全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会 | 令和3年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)
①拉致被害者家族と会った岸田さんですが面会要請している特定失踪者家族との面会を拒否しています。
②何となく他人事の様な言い振りではありませんか。
③金正恩と会って何を話し、どんな交渉をするつもりなのでしょう。
④⑤日朝平壌宣言を基に交渉しようとしている様です。
では日朝平壌宣言の内容は?⇩
主なものを箇条書きにすると、
●日朝間の不幸な過去を清算
●国交正常化を早期に実現させる
●過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えた
●日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題
●朝鮮民主主義人民共和国側はこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとる
では不幸な過去って?
併合、統治と植民地支配は違います。
また多大の損害と苦痛を与えた?
これって自虐史観に基づいた考え方ではありませんか。
岸田総理は不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指していく
と述べていますが、国交正常化在りきと思えてなりません。
これが飯塚家族会代表の「解決に向けた日程表を作って欲しい」に対する答えですか?
この岸田さんの挨拶が被害者家族の心に響いたのでしょうか。
繰り返しになりますが、国交正常化を目的にしているとしか思えません。
因みに南北朝鮮が国連加盟から30年だそうですが、関連して朝日新聞では
日本には、かつて朝鮮半島を植民地支配した不幸な過去がある。この地域の平和体制づくりに大きな責任を負っていることを忘れてはならない。
との社説を書いています。
「植民地支配をした不幸な過去」との表現は自虐史観そのものではありませんか。
欧米諸国のアジアの植民地支配と日本による朝鮮半島統治は全く異なっています。
にもかかわらずこのような書き方をする朝日新聞には悪意を感じますし、
そんなに日本を貶めたいのか、この記者は本当に日本人なのかと思ってしまいます。
(社説)南北国連30年 共存認め合う一歩から:朝日新聞デジタル (asahi.com)
ところで拉致問題について、辻元清美氏の有名な発言があります。
「日本は、かつて朝鮮半島を植民地にして言葉まで奪ったことに対して、北朝鮮には補償を何もしていない。
それなのに拉致被害者を9人、10人返せ!ばかり言ってもフェアじゃない」
朝日新聞の社説を書いた記者は辻元さんと同じ発想ではありませんか。
北朝鮮のインフラ整備での利権を考え拉致問題解決よりも国交正常化を目論んでいる人たち。
その中には大手ゼネコンや関西生コンも入っていそうな気もします。
では岸田政権は拉致問題解決よりも国交正常化を優先したいのではないのか、
本当に拉致被害者全員を一日も早く取り戻す気概があるのかと疑いたくなりますし、
金正恩と直接向き合いたいとの発言には現実味が感じられません。
会ってどう交渉するのか。色々疑問です。
金正日が拉致を認めた時の国際情勢はアメリカから悪の枢軸だと罵られ、
米軍が北朝鮮を爆撃するのではと言われていた時です。
正日は身の危険を感じると共に日本から莫大な経済支援を得られるとの計算で拉致を認めたのです。
金正恩がトランプさんとの会談に応じたのも斬首作戦が囁かれてからです。
金正恩に身の危険が迫る事と、国がもっと豊かになる事。
この二つを切っ掛けに拉致被害者全員の救出につながればと思います。
勿論、シナリオ通りにはいかないでしょう。
そんなに簡単に事が進めるとは思えません。
しかし何としても取り戻したい。
そんな気持ちに国民全員がなり、マスコミも大きく報道すれば道は開けるのではと思いたいです。