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親世代は早紀江さん1人ではありません(R7.2.21)
令和7年2月21日金曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1764号。
昨日家族会の人たちが石破総理と面会しました。
その時の報道などでも「残された親世代は横田早紀江さん1人だけ」と言うのが流れていましたが、そうではありません。
この言葉を聞くと切り捨てられた思いをさせられる特定失踪者家族がいることをぜひご理解いただきたいと思います。
そうなんですよね。
いつも思っていました。
そして荒木さんならこの事を指摘して下さると。
「親世代は横田早紀江さんと有本明弘さんだけになった」
と、テレビで何度聞いた事か。
そして有本さんが先日亡くなり、「親世代は横田早紀江さんだけになってしまった」と。
違います。
何人おられるかわかりませんが、それでも政府に認定されていない方では親世代は何人かいる筈だと。
ただ被害者自体が高齢になっている今、親世代となれば極々少数ではないかとは思っていました。
荒木さんのお話では特定失踪者の親世代の方は何人かいるとの事です。
報道各社は勿論ですが、政府も「親世代は横田早紀江さん以外に何人かいらっしゃる」と訂正ぐらいしてもらいたいです。
親世代は横田早紀江さんだけになったと報道されれば
政府は「いや、まだ特定失踪者の中には親御さんは何人かいらっしゃる」となぜ言わないのでしょう。
外務省のサイトには次の文章があります。政府認定の拉致被害者|外務省
現在、日本政府は北朝鮮に拉致された被害者として上記17名を認定しているが、北朝鮮当局によって拉致された日本国民として認定された人以外にも、北朝鮮によって拉致された可能性を排除できない人が存在しているとの認識
日本政府は、北朝鮮に対し、認定の有無にかかわらず全ての拉致被害者を一刻も早く帰国させるように、強く求めている。
この言葉は嘘なのですか。
違うでしょ。
政府も認定拉致被害者以外に北朝鮮に拉致された人が存在していると分かっているのでしょ。
それなのに何度聞いた事か。
「親世代で生存しているのは横田滋さん、早紀江さんご夫婦と有本明弘さん、嘉代子さんご夫婦」と言い、
そして「横田早紀江さん、有本明弘さん嘉代子さんご夫婦」になり、
その後、「横田早紀江さん、有本明弘さんのお二人」となり、
そして先日「横田早紀江さんだけになった」との報道です。
特定失踪者を忘れないで欲しいです。
そして特定失踪者の親御さんたちを落胆させないで欲しいです。
因みに拉致問題解決の団体として横田拓也さん代表の「家族会」、西岡力さん代表の「救う会」もあります。
「救う会」のHPには次のように拉致被害者の人数を書いています。
「救う会」は政府認定の拉致被害者17人(内5人は帰国済み)の他に
寺越昭二、寺越外雄、寺越武志、小住健蔵、福留貴美子、加藤久美子、古川了子さんを加え24人を拉致認定している。
この他に、救う会は北朝鮮による拉致被害者は100人近くいると想定している。
また荒木和博代表の「特定失踪者問題調査会」には令和2年(2020)5月現在約470名、
警察には約900名の失踪者のリストがある。
多くの人は取り戻せていない被害者は12人だと思っています。
それは報道がそうだからですし、政府もこれを敢えて訂正しないからです。
もっとマスコミは勿論、政府は親世代は横田早紀江さんだけではないとハッキリ言ってもらいたいです。