北朝鮮による拉致問題担当相を兼ねる松野博一官房長官は4日、拉致の可能性が排除できない「特定失踪者」家族会と首相官邸で初面会し「政府認定の有無にかかわらず全ての拉致被害者の1日も早い帰国へ全力で取り組む」と強調した。

松野氏は岸田文雄首相が拉致解決を最重要課題に掲げ、就任直後から各国首相らに直接、提起していると説明した。一方、青森県弘前市の特定失踪者、今井裕さんの兄で家族会会長の英輝さんは、これまで実現していない首相と特定失踪者家族の面会実現を求め「ぜひ、われわれの話を聞いていただき、早い解決をお願いしたい」と訴えた。

政府認定の「拉致被害者」と拉致の可能性を排除できない「特定失踪者」。

拉致被害者は12件、17人。

その内、3件、5人が帰国しています。

政府認定の拉致被害者|外務省 (mofa.go.jp)

対して特定失踪者は900人前後とも言われています。

特定失踪者問題調査会 - Wikipedia

家族にとっては行方不明となっている我が子や兄弟の居所を知りたいのは当然のことです。

ところが総理と特定失踪者家族との面会は希望しても実現していません。

面会して様々な要望を伝えたい事でしょう。

早く家族に会いたいのは政府認定であろうがなかろうが同じ事です。

 

そんな思いで10月28日には要請書を松野拉致担当大臣に提出していますし、

特に第1項については次のように強く返答を要請しています。

これまで繰り返し要請しております第1項に関しては、面会の場で大臣よりご返答をいただきたくお願い申しあげます。総理の面会が可能であればそれが概ねいつ頃実現するのか、あるいは面会できないというのであればなぜできないのか、明らかにして下さい。

1、総理と特定失踪者家族との面会は歴代総理に要請し、未だ実現していません。「認定の有無にかかわらず」と言っている政府の姿勢が全く矛盾していることの象徴です。岸田総理は過日自民党総裁に選出されたときあいさつの中で「岸田文雄の特技は、人の話をしっかり聞くということであります」と言っておられます。ぜひその特技を発揮して戴き、特定失踪者家族の話をしっかり聞いていただきたくお願い申しあげます。

11月4日に松野官房長官と面会【調査会NEWS3521】(R3.11.2) : 荒木和博BLOG (way-nifty.com)

 

総選挙があったとはいえ、1週間前に特定失踪者家族会会長、特定失踪者問題調査会代表が要請書を渡していますし、

今日の面会で返答を求めていました。

では総理との面会は実現するのでしょうか。

多忙とは言え、最重要課題だと言った拉致問題解決です。

ここで曖昧な答えをしたのなら、最重要課題が嘘だと思ってしまいます。

 

会談後の被害者家族のコメントです。⇩

https://youtu.be/Atq7Z6utM-E?t=676

竹下珠路事務局長(古川了子さんの姉)のコメントは

「特定失踪者の方々が、認定の被害者と特定失踪者とどれだけ私たちが区別されているのか、

扱いが違うのかという事、色々なところで肌で感じてきているので、

その事を皆さんが沢山訴えてきたのが一番印象的でしたし、

私自身も、総理が特定失踪者家族に会わないという事が、北朝鮮に対して日本政府が拉致問題を二分化している、

区別している、被害者を区別しているという事になってしまうから、是非会って欲しいとお願いした。

かつて20年以上前には小泉総理は当時まだ認定されていない横田さん達とお会いになっている。

認定される前に家族とちゃんと会っている。

それでも北朝鮮に行っているのですから、今まで総理が(私達に)会っていない筈はない。(会わないのはあり得ない)

特定失踪者家族と会う事によって大きく変わらないかもわからないが、

これが北朝鮮に対する大きなアピールになり、

日本国内に対して、政府は本気で拉致被害者全てを取り戻すというのが本気だと分かってもらえる。」

 

そうなんです。

日本は武力で金正恩を脅す事が出来ません。

そして閉鎖的な国ですから拉致被害者全員の名前も居場所も把握できていません。

あとは日本政府が本気を出している。

日本国民も本気だ。

被害者を返さない事には大変な事になる、そう思わす必要があるのです。

その為の政府の態度、その為のマスコミです。

政府には拉致担当大臣を兼務にするのはやめて、専属の大臣、担当省庁を配置し、

北朝鮮に本気だという事を見せつけてもらいたいです。

 

 

 ※参加者はこちら⇒11月4日松野大臣面会者【調査会NEWS3522】(R3.11.2): 荒木和博BLOG (way-nifty.com)