「日本国籍が無くても助ける」という国会答弁(R5.12.5)
令和5年12月5日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1330号。昨日の衆院拉致問題特別委員会で日本国籍を持っていなくても拉致被害者は同様に帰国を求める(私たちの言い方なら「救出」ですが)との答弁がありました。
※荒木さんのブログ記事 ⇩
「国籍にかかわらず帰国を求める」との答弁【調査会NEWS3779】(R5.12.5): 荒木和博BLOG (way-nifty.com)
日本維新の会の和田有一朗議員の質問で日本国籍を有しない拉致被害者についての質問に対して松野博一拉致問題担当大臣(官房長官)は「拉致は国籍にかかわらず重大な人権侵害であり、また我が国の主権侵害に当たることから、北朝鮮側に対し、被害者の帰国と事案の真相解明を求めています」と答弁しました。
※外国籍の拉致被害者
金姫順さん(韓国籍 昭和37年神戸市から失踪)
高敬美さん・剛さん姉弟(韓国籍 昭和48年小浜市の海岸から拉致 警察断定)
安村文夫さん(朝鮮籍 昭和52年山口県で失踪)
金田龍光さん(韓国籍 昭和54年失踪 北朝鮮側が存在を認めている)
沈静玉さん(台湾人 昭和62年大阪で失踪)
(金姫順さん、安村文夫さんは初めて聞く名前です)
松野官房長官の拉致は国籍にかかわらずとの答弁に驚いたと言う荒木さん。
※12月4日の国会「拉致問題等に関する特別委員会」での和田有一朗氏の質問。 ⇩
※松野官房長官の答弁 ⇩
※外務省のHPに次の記述がありますが松野官房長官の答弁と同じ内容です。(当たり前ですが)
拉致の可能性を排除できない事案 873名
現在、日本政府は北朝鮮に拉致された被害者として上記17名を認定しているが、さらに、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない者として873名(2021年11月現在)に関して、国内外からの情報収集や捜査・調査を続けている。
日本国内で拉致された朝鮮籍の拉致被害者(姉弟拉致容疑事案)
警察は、1974年6月中旬、朝鮮籍の幼い姉弟(高敬美(コ・キョンミ)さん、高剛(コ・ガン)さん)が消息を絶った事案を、北朝鮮による拉致容疑事案と判断している。
日本政府は、拉致は国籍にかかわらず重大な人権侵害であり、同時に我が国の主権侵害に当たることから、北朝鮮側に対し、原状回復として被害者を我が国に戻すことを求めるとともに、同事案の真相究明を求めている。
日本政府は、北朝鮮に対し、認定の有無にかかわらず全ての拉致被害者を一刻も早く帰国させるように、強く求めている。
ではこの政府の考え「国籍や認定の有無にかかわらず全ての拉致被害者を帰国させる」はいつからだったのでしょう。
因みに2022年9月25日の拙ブログの最後に外務省のHPを転載していますが、
この時には既に松野官房長官の昨日の答弁と同じ事が記載されています。
【荒木和博のショートメッセージ】国会議員に何を期待するか(R4.9.24) - 気になる事 blueのためいき (goo.ne.jp)
拉致問題に関する委員会が開かれた事を初めて知りました。
日本としては拉致問題解決は最重要課題の筈ですが、どれだけのマスコミが報道したのでしょう。
今調べたところ、NHKも産経新聞もこの国会質問を取り上げていませんでした。
それだけ無関心なのでしょう。
それだけ他人事なのでしょう。
せめて、せめて産経新聞やNHKに報じてもらいたかったです。残念です。