センテンドレの街をあとにさらにドナウ川を遡れば、ハンガリー発祥の地エステルゴムに着きます。この場所はハンガリー人にとっては聖地で、ハンガリー1000年の歴史はエステルゴムから始まったと、ガイドブックにあります。ここはハンガリーのカトリック教会総本山になっており、ブダペストのものより大きな大聖堂が丘の上に建っています。我々はブダペストから陸路できているのでわかりませんが、ドナウ川をウイーンから船で下ってくれば、ドナウ川が大きくカーブを描くところの丘の上にドームがそびえ立っているわけで、見る人に威圧感を感じさせる建物です。確かにドームの中に入ると、直径53.5m、高さ100mの大きさに圧倒されます。
ハンガリー発祥の地というのは、9世紀にこの地を征服したマジャール民族が10世紀、このエステルゴムに城を築き、族長であるイシュトヴァンがキリスト教に改宗し、ローマ教皇より王冠を贈られ初代ハンガリー国王になりました。
写真は大聖堂の丘から眺めるエステルゴムの町。そして悠々と流れるドナウ川とマーリア・ヴァレーリア橋。この橋は第二次世界大戦で破壊されたまま放置され、ようやく2001年に再建されたもの。対岸はスロヴァキアです。