毎日朝起きてから夜寝るまで、テレビをつけニュースなどを見ると、その話題はコロナの感染状況の話題ばかり。必要な情報もあれば、聞き流したい話も多く、必然にテレビを見る時間が少なくなりました。そんな中、鎌倉市にある東慶寺のホームページを見ていましたら、ご住職のメッセージが巻頭にありました。タイトルは「緊急事態宣言下において -住職からのことばー」とあります。東慶寺は昨年6月中旬に最初の非常事態宣言が解除されて以降、拝観料徴収の廃止や、本堂内部の開放などの策を出されましたが、それを聞いて驚いたことを記憶しています。その理由を知りたくていたのですが、新年1月9日に出されたこの文章を拝見し、納得しました。是非一度、東慶寺のホームページを開いてご自身で読んでみてください。ちょっとその中の数行を紹介します。
・・・・。宣言下のある日、市内を車で移動中、教会の扉がいつもどおり開いており、お祈りをする人が中に入っていくのをみかけました。
拝観謝絶の対応をとっている自分が、僧侶として、宗教者として、本当に正しいのか、寺院のあるべき姿とは何なのか、それを考え、胸が痛みました。・・・。
それはたぶん自分のお寺のために何をするかでなく、困っている人や悩んでいる人ら誰のために何をしたらいいかということではないでしょうか。そしてさらに文章は続きます。
・・・。神社、教会、寺院といった宗教施設に足を運び、お参りする、祈る。おおげさなことをせずとも、そこの空気に触れるだけで、心が安らぎ、落ち着くものです。・・・。
宗教施設と言うと何か胡散臭く敬遠する人がいたり、観光目的で見学に来たりする人がいたりしますが、そこは本来信仰の場であることに立ち返る必要があります。コロナ禍のような先の見えない状況下にあってはなおさらでしょう。
写真は昨年1月に東慶寺で写したもの。梅の花はこれからですが、こころの安らぎを求め、今年も一度訪ねてみたいものです。
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