『禅語カルタ百句』の三回目は「日々是好日」(にちにちこれこうにち)です。
晴れてよし降ってまたよし曇りよし。
晴れの日も雨の日も、楽しい日も辛い日も、その一日一日が最上最高で、かけがえのない日である。という意味で、唐代の禅僧で雲門宗の祖とされる雲門文偃(うんもんぶんえん)の言葉です。解説では、過去を悔やまず、未来に望みを託さず、主体的に今、ここのみを生きる安心立命の境地と書いてありました。また山岡鉄舟の言葉「晴れてよし、雨降りてよし、ふじの山、もとの姿は変わらざりけり」を紹介しています。
とは言っても、新幹線に乗って三島駅を過ぎる辺りからそわそわする凡人の私としては、こういう境地にはなれません。特にカメラを持った外人の観光客の親子連れがいようものなら、間違いなく晴れていて欲しく、富士川鉄橋からみる雄大なふじの姿をみせてあげたいと思います。日本人のDNAには間違いなく富士の山の姿が刷り込まれています。
写真は鎌倉山から写した富士山。最近は晴れている日が少なくなかなか富士の姿を見ることができませんでしたが、朝から快晴だった今月14日に撮影したものです。
ついでながら、源頼朝も『新古今和歌集』で富士山の歌を詠んでいますので紹介します。
道すがら富士の煙もわかざりき晴るる間もなき空のけしきに
やはり天気を気にしている源頼朝の様子を知り、富士山を見たい気持ちは同じだと親しみを感じました。
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