晴天に恵まれた昨日、鎌倉市の東の端にある十二所果樹園に行きました。十二所果樹園は鎌倉風致保存会が管理する梅林。当然に梅の花はまだ蕾ですが、来年2月に実施するガイドの下見でした。近くの朝比奈切通や梶原景時の太刀洗い水、上総之介広常の屋敷跡?には何度も訪ねましたが、その先にある十二所果樹園は初めてでした。正直なところ、あまり興味がなく、行く機会を逃したということです。
さて十二所果樹園は、朝比奈切通の入口(三郎の滝のところ)から10分位上った先に入口があり、さらに20分位上ると展望台があります。展望台の場所の標高は149m。鎌倉市内の最高峰の大平山が159mなので、10m低いだけ。東側にはそれ以上に高い山はありませんから、周りを囲む木立がなければ、東京湾の向こうには房総半島、南側には三浦半島が見渡せます。それ以上に驚いたのは西側の眺望ですね。鎌倉の山越しに、真正面に富士山、その左に箱根連山、右に丹沢山系という絶景が広がっています。鎌倉市内にある富士山の展望場所は、ほぼ行き尽くしていたと思っていましたが、どっこいこの十二所果樹園の富士見台は鎌倉でも1~2を争う場所でした。
さて、ここからが妄想の世界。十二所果樹園の下には、上総之介広常の館があったといわれています。大河ドラマでは佐藤浩市さんの名演技が印象的でした。私は広常の館は本当にここにあったのか?疑問でしたが、十二所果樹園の展望台に行ってみて、なるほどと思った次第です。この場所は天然の要害。山頂に立てば360度全て見渡せ、さらに堂々とした富士山まで眺められます。広常は鎌倉に入る前から、上総国のから鎌倉に本拠を構えるならあの山の所だと、狙っていたのではないかと妄想してしまいました。
梅の花が満開になるころは、空気も澄み、雪の被った富士山が巻頭写真以上によく見えるはずです。是非、一度訪ねてみてください。
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