ポルトガルワインシリーズの第5回目。今回は白ワインのコトーヴィア・モスカテル(価格1650円税込)。産地は北部のヴィニーニョ・ヴェルデ地方のなかミーニョ地方。ミーニョ地方とはポルトガルでも北部、スペインとの国境に近いミーニョ川の流域地方のことです。醸造はキンタ・デ・パッソス。ボトル名のモスカテルは葡萄の品種名。
私自身はポルトガルは全くはじめてで土地勘がなく、カタログを見たり、ガイドブックを開いたりしてイメージを膨らませているのですが・・・。ローマ帝国の衰退後、西ゴートの時代を経て、8世紀にイスラムに支配され、11世紀にそのイスラム教徒から国土を取り戻したフランス貴族がいました。彼はその報酬としてドウロ川とその北のミーニョ川とに挟まれた地域を与えられ、その地名からポルトカリア伯爵と呼ばれました。また彼はフランスから葡萄の苗を持ちこみ、この地に植えました。そして彼の子アフォンソ・エンリケス(初代ポルトガル国王)が南部に進軍して現在の国土となり・・・。これで少しポルトガルの理解が進みました。隣国スペインというよりフランスとの関係が深い国のようです。
さて少しわき道に逸れましたが早速飲んでみましょう。カタログには、”華やかなアロマとしっかりドライな飲み口。モスカテルのアロマに圧倒されます。口に含むと辛口。余韻まで美味しく香り高い”と書いてあります。残念ながらワイン素人なので上手く表現する言葉がでてきませんが、ポルトガルワインの試飲5回目ですが何れもハズレなく、美味しくいただきました。次回はパッション・レゼルヴァ。すでに購入済です。