アジのうろこは全体として三角翼のような形をしています。三角翼の両端を皮膚に固定し,Cの部分上からBの下方に抜けるトンネルを通る組織でしっかりと皮膚に繋がっています。三角翼の羽の前面(AD間)を少し倍率を上げて顕微鏡写真を撮りました。まるで網目のような構造が見えてきます。これはCa成分(おそらくはヒドロキシアパタイト)が網目を作っているのでしょう。このため,翼のこの付近は硬く丈夫にできていることになります。粘弾性的性質を示すタンパク質(高分子)をCa成分が補強した「複合材料」と考えてもよいでしょう。この付近は偏光顕微鏡で眺めても,複屈折はあまり強くありません。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)
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