姫ウツギの雄しべは上方に5本,それより少し低いのが5本あります。雄しべを1本取り出して撮りましたが,とても変わった形です。全体として手を広げた人形のようです。先端の葯には花粉がつまっているのですが,その下方に広がっている襞がどのような役割をしているのか分かりません。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
撮影日:2010.3.26
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
撮影日:2010.3.26
姫ウツギの雌しべの超マクロ写真(約×40)です。雌しべは~4本で,その中の2本が写っています。雌しべは胚珠より直接生えています。その天頂部は花柱より少しだけ大きくY字型に広がっており,表面には細かな凹凸があります。黄色の花粉が付着しているようです。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
撮影日:2010.3.26
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
撮影日:2010.3.26
フキノトウの写真を記事[#819]~[#826]に載せましたが,今回はその続編です。前回はほぼ満開状態のフキノトウの写真を撮りましたが,今回はつぼみが開きかけた状態の超マクロ写真を撮りました。
前回撮影した雌花は今回も写っていますが,5弁の星型の花弁の中から蕊が突き出てきています。個の蕊は雌花よりずっと大きく,その周辺は小さな突起で縁どられています。これは「ダミー雄花」なのでしょう。雌花には花粉も密もないので,雌のフキノトウは少数の「ダミー雄花」を紛れ込ませ,虫を引き寄せているのだそうです。
フキノトウが満開になる頃にはダミー雄花は雌花の下に埋もれて見えなくなってしまいます。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
<参照>
「したたかな植物たち」多田多恵子(SCC社)
前回撮影した雌花は今回も写っていますが,5弁の星型の花弁の中から蕊が突き出てきています。個の蕊は雌花よりずっと大きく,その周辺は小さな突起で縁どられています。これは「ダミー雄花」なのでしょう。雌花には花粉も密もないので,雌のフキノトウは少数の「ダミー雄花」を紛れ込ませ,虫を引き寄せているのだそうです。
フキノトウが満開になる頃にはダミー雄花は雌花の下に埋もれて見えなくなってしまいます。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
<参照>
「したたかな植物たち」多田多恵子(SCC社)
ネコヤナギの”ひげ”の偏光顕微鏡写真を撮りました。偏光顕微鏡は一方向に振動する光のみを通過させる偏光板を2枚使います。その間に試料を挟んで撮影します。
<上の写真>2枚の偏光子の光の振動方向を平行にして撮影した写真で通常の顕微鏡写真と同じです。
<下の写真>2枚の偏光子の光の振動方向を直交させて撮影した写真です。試料のないところや液体のように試料にの光学的異方性がない場合は暗黒(消光)になります。この写真では”ひげ”が白く輝いて見えています。このことは”ひげ”に光学的異方性があること,したがってひげの長さ方向とそれと垂直な方向で屈折率が異なることを示しています。”ひげ”を構成する多糖類の分子鎖が長さ方向に配列していると仮定すると説明ができます。
<上の写真>2枚の偏光子の光の振動方向を平行にして撮影した写真で通常の顕微鏡写真と同じです。
<下の写真>2枚の偏光子の光の振動方向を直交させて撮影した写真です。試料のないところや液体のように試料にの光学的異方性がない場合は暗黒(消光)になります。この写真では”ひげ”が白く輝いて見えています。このことは”ひげ”に光学的異方性があること,したがってひげの長さ方向とそれと垂直な方向で屈折率が異なることを示しています。”ひげ”を構成する多糖類の分子鎖が長さ方向に配列していると仮定すると説明ができます。