アリッサムの小花には赤っぽい花と白っぽい花があります。同じ株から咲いています。今回は赤っぽい小花の写真を載せます。花の中心では6本の雄しべが1本の雌しべを取り囲むように伸びています。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
アリッサムは繁殖力の強いグランドカバーに最適の花です。開花期間も非常に長く楽しめる花です。夏前後は地面を這うように広がって咲いていますが,秋になって元気になり地面から立ち上がるように伸びて咲いています。直径4-5mmくらいの白または紫の小花が集合して咲きます。1個の花に着目すると,花びらは4枚,花芯の周辺に6個の雄しべが1個の雌しべを取り囲むように伸びています。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
◆ 包葉がハマグリが開くように二つに開いてツユクサの花は出てきます。花が咲き終わる頃,花びらはしぼみながら巻き上がった雄しべと雌しべとともに再び包葉の中に収まり,包葉はまた閉じてしまいます。この写真は閉じた包葉をピンセットで開いてみた内部を示します。紫色のものは見る影もなくしぼんだ花びらでしょう。一方,しっかりと原型を保っているのは雄しべです。
◆ 包葉内では雄しべと雌しべが絡み付いて自ら受粉します。近親交配はもちろん望ましくはないのですが,虫が来なくて他の花の花粉を受け取ることができなかった花は最後の手段として同花受粉をするのです。
◆ このような花はこれまで見てきた花には無かったはずです。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
参照:したたかな植物たち(多田多恵子,SCC)
◆ 包葉内では雄しべと雌しべが絡み付いて自ら受粉します。近親交配はもちろん望ましくはないのですが,虫が来なくて他の花の花粉を受け取ることができなかった花は最後の手段として同花受粉をするのです。
◆ このような花はこれまで見てきた花には無かったはずです。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
参照:したたかな植物たち(多田多恵子,SCC)
ツユクサの花は2枚貝のような包葉を開いて出てきました。花が咲き終わった後よく見ますと,包葉がまた閉じています。この閉じた包葉をピンセットで開いてみると,くしゃくしゃにしなびた花びらとともに,雄しべと雌しべが入っていました。雄しべの葯と雌しべの柱頭を基部と繋いでいた長い花糸と花柱はそれぞれ巻きあがって包葉内に収まっていました。写真は雌しべと左巻きのらせん状に巻き上がった花柱を示しています。らせんの真ん中に柱頭がちょっと見えます。なるほどこれならば長い花柱も包葉の中に収まるわけです。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ツユクサの雌しべは1本,花粉をもつ雄しべ2本とともに花の先端に突き出しています。他の花から花粉を付着させた虫が花の基部にある飾り雄しべに誘われて入って行こうとする時雌しべに触れると花粉を与えて受粉させるという,仕掛けになっています。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ツユクサの花粉の入っている雄しべの葯を真上から撮影した写真です。葯の長径は2.5mmくらいです。球形のみずみずしい花粉がたくさん乗っています。花粉の入った雄しべは花の先端に突き出していますから,虫が花の奥のほうにある飾り雄しべにつられて入ろうとすると,花粉が体に付着するという仕掛けになっています。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
ツユクサの花芯の一番奥には3個の飾り雄しべがあり,一番先端には2本の雄しべと1本の雌しべがあります。その中間にあるのがY字型の雌しべです。大きさは3mmくらいです。雄しべの中央にはやはり赤い粒々が集まっている領域があります。両手を広げて「いらっしゃ~い」と虫を誘い込んでいるように見えますが花粉は出しません。虫さんの誘い込みに念には念をいれるというツユクサの目論見が見えてきます。なお,画面の横軸が3mm
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
関連ブログ:高分子-ミクロの世界-
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
関連ブログ:高分子-ミクロの世界-
ツユクサの飾りおしべは花びらに近く,中央の一番目立つところに3個ついています。前回に続いて飾りおしべのもう1枚の写真を載せます。前回のものと同様に葯は十字の形をしており,中央に赤色の粒々があり,黄色の粒々をつけた突起もあります。十字型の飾り雄しべは花粉を出す者褐色の雄しべより色も形もよく目立ち,大きさもはるかに大きくなっています。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
関連ブログ:高分子-ミクロの世界-
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
関連ブログ:高分子-ミクロの世界-