生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

カレイのうろこ(8)

2007-03-29 22:15:10 | Weblog
 これもカレイのうろこの偏光顕微鏡写真です。クロスニコルの状態で1λ(赤色)の検板が光路に挿入してあります。うろこの放射状および同心楕円環状に走る”骨組み”がよく分かります。下の写真において,青色の領域では屈折率の大きい方向が右斜め上方向に配向しています。うろこの骨組みの長さ方向に高分子鎖,おそらくコラーゲンが配向していると考えられます。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ) 

カレイのうろこ(7)

2007-03-29 22:02:37 | Weblog
 カレイのうろこの通常光による顕微鏡写真です。ここでは,”釘”のような構造に注目しましょう。これはうろこの根元にあった”釘”が抜け落ちて,偶然うろこの上に乗っているところです。この構造は偏光顕微鏡で直交状態で1λの検板を入れる空青色になるので,高分子鎖が釘の長さ方向に配向していることが分かります。この釘のような構造の頭のところはうろこの根元に引っかかり,針側が皮膚に突き刺さっています。カレイ表面を包丁で左右にがさがさ動かすと,うろこが容易にはがれて脱落するのはそのためです。 
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイのうろこ(4)

2007-03-26 22:30:12 | Weblog
 カレイのうろこの根元付近の偏光顕微鏡写真です。数本の釘のような構造物はカレイの皮膚に突き刺さっていたものである。針は空青色になっており,おそらくはコラーゲン分子鎖がこの方向に配向していることが分かります。このことは針の長さ方向の強さを強くしています。針は皮膚の内側に刺さっており抜け落ちにくくなっているようです。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”

カレイのうろこ(3)

2007-03-25 13:50:04 | Weblog
 「カレイのうろこ」の偏光顕微鏡写真です。ひれ内部で明るい領域は光学的に異方性があるところです。おそらくはコラーゲンの分子鎖が特定の方向に配向していることを示しています。どの方向に配向しているのかは,1λの検板を光路に挿入すると分かります。このシリーズでその写真が「カレイのうろこ(1)」に示されています。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイのうろこ(2)

2007-03-25 11:56:48 | Weblog
 かれいのうろこの光学顕微鏡写真です。ひれの下部についている針で皮膚に突き刺さっているようです。複数の針が皮膚に突き刺さっているようです。それぞれの針の方向が異なっているのは抜けにくくするためでしょう。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:高分子-ミクロの世界-(Yahoo!ブログ) 

カレイのうろこ(1)

2007-03-25 11:50:51 | Weblog
 かれいの皮膚より包丁で剥がしたうろこの表面の黒い皮を取ると半透明になりました。図はその偏光顕微鏡写真です。1λの検板が挿入されているので,試料のないところや分子や原子の配列に異方性のない場所は赤色になっています。空青色の領域では右斜め上にコラーゲンの分子鎖が配向していると考えられます。ひれの根元から見える針のような構造物の長さ方向にやはりコラーゲンの分子鎖が配向していることが分かります。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)