偏光子(P)と検光子(A)を直交させた状態(垂直及び水平方向)で前回と同じ場所の写真を撮りました。PとAが直交しているので試料のないバックは暗くなります。繊維が光学的に等方性(屈折率がどの方向でも等しい)ですと繊維全体が暗くになります。また繊維が光学的に異方性であっても繊維軸方向がPまたはAと平行または垂直であると暗くなります。
この写真を見ますと繊維がPまたはAと平行である部分は暗く、PまたはAと傾いている部分は明るくなっています。この結果は繊維を構成する高分子鎖が一定方向に配向していることを示しています。どの方向に配向しているのかは次回の写真で明らかにします。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
関連ブログ:”高分子-ミクロの世界-”