生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

フキノトウ(21)綿毛-偏光顕微鏡写真-

2008-04-30 10:59:33 | Weblog
◆ フキノトウの綿毛の偏光顕微鏡写真です。試料の前後に2枚の偏光板を挿入して撮影するのが偏光顕微鏡写真です。偏光板は一定の方向に振動する光だけ通過させます。この写真では2枚の偏光板の光の振動方向が平行になるようセットしてあります。この場合,通常の顕微鏡写真と見える像は同じです。
◆ 綿毛の中央部の写真です。100μmのスケールバーが画面に入れてあります。これを基準にすると綿毛の太さやそれを構成する微細繊維の太さが評価できます。写真の右上方向が綿毛の先端方向です。前回と同じですが綿毛はたくさんの細長い微細繊維を束ねてできています。微細繊維の先は尖っており,成長方向に突き出しています。
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フキノトウ(20)綿毛-顕微鏡写真-

2008-04-29 16:06:33 | Weblog
◆ フキノトウの成熟した雌花の種子に生えている綿毛の先端部の顕微鏡写真(×100)です。1本のフキノトウの綿毛は沢山の細長い繊維状の構造を束ねたものであることが分かります。この細長い構造物をこのブログでは微細繊維と称することにします。
◆ 微細繊維の先端は刃物をはめた槍のようには尖っています。その先端は綿毛の先端側に向かって突き出しています。その結果,種子が何かに突き刺さり綿毛の部分まで入り込むと,抜けにくくなります。
◆スケールは入っていませんが,綿毛の直径は約40μm,微細繊維の直径は約7μmです。
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フキノトウ(19)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-28 16:36:13 | Weblog
◆ フキノトウの雌花について,未熟期,成熟期,綿毛形成期と順を追って全体写真とともに超マクロ写真を撮ってきました。超マクロ写真の最終回です。今回は綿毛形成期のフキノトウの雌花を斜め上方向から取りました。
◆ 茶色で細長く先端がY字型の物は雌しべの最終的な姿です。花粉を受けて役割を果たした雌しべはすでに胚珠より離脱しており,綿毛の中に引っかかっています。綿毛が十分に開いた状態では落ちてしまって見つけられません。
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フキノトウ(17)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-28 16:11:49 | Weblog
 フキノトウの雌花の根元付近の写真です。胚珠から綿毛をつけた種子が抜け落ちかけています。十分成熟しているので,ちょっと風が吹いても飛んでいくスタンバイ状態にあります。
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フキノトウ(16)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-24 10:08:32 | Weblog
◆ フキノトウの綿毛が種子を運んで飛び去った後の胚珠の写真です。はげ山のようになってしまいましたが,種子を成長させ外に飛び出させるという大切なお役目を果たした姿です。表面には種子が綿毛とともに抜けていった痕跡が沢山見えます。
◆ 注意して見ますと沢山の突起が見えます。この突起は種子の根元に突き刺さっていたものです。種子が成熟するにつれてこの突起は収縮し,種子が綿毛とともに飛んで行き易い状態になると考えてよいでしょう。
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フキノトウ(15)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-24 09:57:26 | Weblog
 フキノトウの綿毛(種子)の成長期の写真です。全体の写真で示した(B)の段階の写真です。種子はまだほっそりとしており,前回の写真と比べると未成熟の状態であることが分かります。成熟するとちょっと触れただけで胚珠から取れてしまいますが,この段階ではまだしっかりとくっついています。
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フキノトウ(14)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-24 09:47:25 | Weblog
◆ 前回の成熟した種子の上部の写真です。沢山の白色の綿毛が種子の天辺から成長しています。四方八方ひろがっている綿毛はそのままではフォーカス困難ですから,スライドガラスで押さえ込んで撮りました。これは20倍で撮影した超マクロ写真です。画面の横の長さが4ミリくらいです。そのうち,この綿毛を数百倍の顕微鏡で眺めてみましょう。
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フキノトウ(13)綿毛形成期-超マクロ写真-

2008-04-24 09:37:43 | Weblog
◆ 前回の写真[フキノトウの雌花の全体像]で分かりますように,トウの中で種子とそれにくっついている綿毛がどんどん成長していきます。十分種子が成長すると基部から離れ,風に乗って飛んでいきます。これが(C)の段階です。
◆ 今回はフキノトウの成熟した種子の超マクロ写真です。上部には多数の綿毛がついており,風に乗って遠くに運ぶ役割を担っています。根元は急にくびれて細くなっていますが,中は空洞になっており,胚珠からでている突起に刺さっています。成熟すると突起から容易にはずれて風に乗って飛んでいきます。
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フキノトウ(12)綿毛形成期-全体像

2008-04-23 14:42:56 | Weblog
 フキノトウが綿毛を作って飛び出す時期になりました。この写真は雌の花の全体写真です。綿毛を形成中でまだ開いていないもの(A),綿毛が成長してはちきれそうになっているもの(B),綿毛がついに全開状態になっているもの,ほとんど綿毛が散ってしまったもの(C)などが見られます。
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