いわしのうろこの中央領域の顕微鏡写真です。きれいな縞々構造が見えます。縞の周期は2.5ミクロンくらいです。縞が流れている方向より違った角度で縫い目のような構造があり,その両側では縞々構造の配列が乱れてきています。すべての縞が理想的に平行を保ちながらに走っているのではなく,くねくね曲がったり,また縞と縞の間に余分の縞が入る「刃状転位(Edge Dislocation)」のような構造の欠陥が見られます。刃状転位はもともと結晶格子(間隔はナノメータ)にしばしば見出される欠陥です。このような欠陥がうろこの縞々構造にも存在することは面白いと思います。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”
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