土曜日夕方から降り続いた雨は時折雷を伴い激しく降り
昨夜は何度も携帯からエリアメールの警報の音

地震警報と勘違いしドキドキしながら何度も起こされました。
今朝起きると県下数か所で土砂崩れの報道

我が家は洪水や土砂崩れの心配はほとんどない地区ですが
最近の自然災害は予想不可能でいつどこで起きるか分からず
少々大袈裟に感じるエリアメールの警報にも
ちゃんと対処しないといけないとそう思うのでした。
さて、こんな大雨が降るなど予想もしなかった先週の金曜日
梅雨の晴れ間を利用し九州満喫きっぷを利用し鉄旅に出掛けました
オジサンを送り出し7時過ぎ、学生で満員状態の普通列車に乗り
鹿児島本線をJR久留米駅に向かいました。
乗り換え時間10分、久留米駅で久大本線に乗り換え目指すは「日田駅」
日田から到着した列車がそのまま折り返ししますが
小学生の遠足でしょうか?たくさんの子供達が下りてきました。

鮮やかな黄色い二両編成列車
沿線には高校や大学もあり、そこそこの乗車率です。
車窓には田植え準備中の筑紫平野、河童の顔の面白い駅舎「田主丸」を眺め
ブドウなどの果物の産地「うきは駅」を過ぎると
トンネルが増え緑深い山間の「夜明駅」に到着

単線の久大線はここで特急を待つため10分ほど停車しました。
「夜明」という名に哀愁を感じ降りてみたいと思っていた私
早速、ホームに降りると先に降りたサラリーマン風の男性が
スマホで写真撮影中

きっと鉄男さんなのかしらネ~

左の列車は日田彦山線を小倉まで向かう普通列車です。
二両編成の古い車両には高齢者が数人だけ
きっとこの路線も赤字なのでしょうネ~
静かなホームから今来た線路を振り返ると・・・
ゆっくりとした時間が流れています。

ゆるく右にカーブする単線のレールを眺めながら
いつの日かこの日田彦山線に乗ろうと決めました
久留米から普通列車で1時間11分
10:17 日田駅に到着

駅舎は真新しい水戸丘デザインで待合室もオシャレ
滞在時間2時間19分の予定、隣の観光案内者でレンタサイクルを借りました。

1時間200円(以降1時間毎に100円)
日田での途中下車の一番の目的は「日田やきそば」ですが
その前に三隈川沿いを少し散策します

川に向かう道には古い建物が色々・・・
源次郎左衛門味噌醤油蔵

味噌・醤油・ラムネ工場の見学(無料)ができます。
大正5年築の銀行を利用した
ひた押し花美術館(黎明館)
押し花体験ができるそうです。
駅正面からから真っ直ぐ迷うことなく自転車で5分ほど走ると・・
清流・三隈川

河畔には温泉旅館が立ち並び、対岸には屋形船
亀山(きざん)公園の緑
河沿いを右に隈町の街並みと静かな水の流れを眺め散策
石垣上に家がありその石垣には階段と入口がありますが
大雨の時はここまで水がくるのでしょうか?
川の中には汲場(くんば)といわれる突き出した長方形の跡形

昭和初期頃まで近所の人達が水を汲み野菜や米を洗い
共同の洗い場として利用していたそうです。
現在では数か所を残すだけとか・・・・
散策路の車止めに可愛い小鳥のオブジェ

たとえ作られたものでも心癒されます。
自転車を押しながらゆっくり散策

川面に浮かぶ藻に白い小さな花が咲き・・・
ハエ釣りのオジサンのそばで羽を休めるシラサギ
何ともゆっくりとした時間が流れます。
次は日田に一泊し鵜飼を楽しみ、温泉に入り・・・
早朝の三隈川を散歩するのも良いでしょうネ~
さて、
そろそろ日田やきそば人気のお店「三隈飯店」の開店時間

11時丁度に到着すると二番目でした。

小さな路地の一角20人ほどでいっぱいになる小さなお店
もちろん注文したのは「やきそば」680円
ラーメンスープはライチタイムのサービスです。
このラーメンスープはご飯にかけて食べたら最高かも

ランチタイムにはやきそば半量と白ご飯&ラーメンスープで
550円のお得なセットもあり、次回はこれを頼もうかなぁ~
しかし、日田にはまだ美味しい「日田やきそば」のお店がありそうだから
食べ比べるのも良いかもしれませんネ~
実はビールを飲みたかったのですが、さすがに誰も注文してないので断念

考えたら自転車でも飲酒運転になりますものネ~(笑)
そうそう、駅に着き自転車で川に向かっている街並みが
なんとなく人吉に似ていると思った私ですが
良質な水資源に恵まれた日田には
薫長酒造資料館、老松酒造などの酒蔵や
サッポロビール九州日田工場(見学無料・試飲なしです)
いいちこ日田蒸留所(見学無料・試飲ショップあり)と
酒造業が盛んなようで、そんなところも人吉に似ているのかなぁ~
実は今回時間があれば寄りたかった
日本初の個人洋酒博物館「天領日田洋酒博物館」
30年以上かけ集めた2万点以上の洋酒関連グッズを展示
入館料500円、夜は本格barもあるそうですヨ~
酒飲みのオジサンはこの「酒プラン」にすぐ乗るはずだから(笑)
これは益々お泊りで来ないといけませんネ~
さて、次に向かったのは駅から歩いて20分ほど豆田町
こんな時、レンタサイクルは楽チンです

日田観光といえば「豆田町」で有名ですが
平日とはいえあまりにも少ない観光客
熊本地震の影響もこんなところまで・・・
地震と全く関係ない場所でも九州というだけで
風評被害にも困ったものです。
ここはゆっくり散策するのも良いでしょうが
今回は自転車でひとまわりし終了

先を急ぐ理由は・・・・
「ALASKAN Cafe」でコーヒータイム

実は6年前、高校時代の友人4人日帰り旅で偶然入った店
ちょっと変わった入れ方のコーヒーが美味しくて再び訪れてみました。

砂時計が落ちきったら飲み頃、カップ2杯分はある飲みやすいコーヒー
店内には一人旅の外国人の先客がひとりだけ
偶然にも三隈川散策中に見かけた女性でした。
この店を出た後、日田駅でもまた遭遇し互いに気づき
何も言葉は交わさなくても微笑み合い別れたのでした。
出会いというほどではありませんがこれも一人旅同士ならではですネ~
さて、客が私一人になり熊本から再訪したことを告げると
それから熊本地震や鉄旅の話で盛り上がり
偶然にも日田彦山線の沿線が実家だとか・・
若い頃、ユーコン川をカヌーで旅をしたことがあり
カヌーイスト野田知佑と出会った話や写真なども見せてもらいました。
帰りには折り紙講師でもあるオーナーから今回も頂いた折り紙作品
もちろん6年前の折り紙も思い出の写真と一緒に
アルバムの中に大事にしまっています。
実は計画ではコーヒータイムは20分ほどの予定でしたが
あまりに楽しく居心地良く1時間近くに・・・(笑)
おかげで予定した列車には間に合わないハプニングも
しかし、そのおかげで日田駅で
「或る列車」に遭遇できました

なんてラッキーなんでしょう

2015年夏に登場した「或る列車」とは・・・
明治39年(1906年)当時の「九州鉄道」が
アメリカのブリル社に豪華客車を発注したものの、
「九州鉄道」が国有化されたため活躍する機会のなかった
当時の日本で最も豪華な設備を備えていた通称「或る列車」
世界的な鉄道模型の神様といわれた故・原信太郎氏が作成した
模型を元に水戸岡鋭治氏がデザイン・設計し
110年の年月を越え現実となった列車
車内は「ななつぼし」のように豪華らしく
至る所に組子細工が使われているそうです。
東京「NARISAWA」の成澤シェフのスイーツを食べながら
6月20日までは日田~大分間
7月15日~9月30日は長崎~佐世保間を運行
なんと

一人24000~28300円と価格も凄いですネ~
決して私には乗れない外から見るだけの観光列車です(笑)
さて、思いがけないサプライズありの日田駅から・・・
私の身の縦にあった普通列車に乗り(笑)次の目的地へ

13:19 日田発~豊後森行きの車内、乗客は私一人
私には豪華観光列車よりのんびり鉄旅のほうが魅力的に感じます。
決して負け惜しみではありませんヨ~(笑)
この時点でまだ旅の半分ほど・・・
続きはまた次回ということで
毎度のことですが(笑)
今回も長々とお付き合いいただき
誠にありがとうございました