(先日の続き)
大樹町で美味しいパスタを頂き、いよいよ襟裳岬へ向かうことにした。
途中の川には台風の爪痕が生々しく残っていた。
引きちぎられ流されてきた木々が放り投げられたように散らばっている。
この先の道は大丈夫なのかと不安になったが、掲示板には何も書かれていないので通られるのだろう。
襟裳岬は、北海道の中央部を南北に走る大雪山系の日高山脈が そのまま海へ達している場所だ。
広尾町から海沿いを走る道路を「黄金道路」と云う。
名前だけから受ける印象はキラキラと輝く素晴らしい光景が展開するイメージだが、この名称は崖下の道路を通すのに黄金を敷き詰める程に金がかかったことに由来する。
今ではトンネル、覆道の連続で景色はあまり見られなくなったが その分安全にはなった。
そのトンネル内を襟裳岬に憧れて一生懸命に走るチャリダーが何人もいる。
これがかなり危ない。
やっと崖下の道を抜けると今度は広大な百人浜だ。
ここは数年前までは砂地だったところをNHK総合テレビ「プロジェクトX 挑戦者たち」で紹介されたように、一人の男性が牽引して植林し立派な松林に育てあげ結果として栄養豊富な海を作り上げた伝説の場所だ。
キャンプ場まであるが・・・・夜は怖いだろうな。
近いようで 遠い岬。
やっと山の尾根に自衛隊のレーダーが見えてきたが、あの先が岬だ。
(さらに続く)