(先日の続き)
松林の中を通り抜け 急に人家が見えてきたと思ったら そこが えりも岬漁港。
そのすぐ先に襟裳岬がある。
傾斜がある駐車場に車を置き外へ出てみたが いつもは強風が吹き抜けるこの岬に今日は風が無い。
(こんな日もあるんだ) と気抜けしながら岬への舗装路を歩いた。
振り返ると、今走って来たばかりの百人浜から黄金道路までが遠く霞んで見えた。
下には強風に耐えてきた旅館が懐かしい姿で目に入ってきた。
日高山脈の終端の地、襟裳岬は「何もない」と森進一に歌われたが、この岬があるだけで充分な観光資源となっている。
森進一の歌碑の隣にもう一つ 島倉千代子の歌碑が並んでいた。
なんと『襟裳岬』と云う歌は二つ存在していたのだ。
島倉千代子の歌も有名で知ってはいるのだが、タイトルが『襟裳岬』だとは知らなかった。
お千代さんになり切って「♪風はヒュールヒュル、波はぁざんぶりこ」と唄いながら崖の上を歩き、珍しく風を感じない襟裳岬の秋を楽しんだ。
(さらに続く)