直木賞作家で釧路市出身の桜木紫乃が書き映画化された「起終点駅 ターミナル」のdvdを借りてきた。
やっと借りられたと云う方が正解だ。何しろ4回も足を運んだのだ。
釧路へ来た「ブログ友さん」が何度もこの映画の話をするので 気になってしまったのだ。
最初にdvdを借りに行った時にはタイトルを思い出せなくてカウンターで
「佐藤浩市が主演して釧路でロケして・・・」で検索かけてもらった。
これがまぁ 地元ロケと云うことでなのか、いつも5つほどあるケースは空で虚しく引き返す日が続いた。
いつも私が借りるdvdは 弾丸が飛び交い 車がすっ飛び 最後には美女とブチュしてハグハグするものばかり。
それが、地元ロケとは云え何か場違いなものを借りてしまったようで少し不安だ。
物語が始まった途端、「おおっ裁判所の坂だ」と思ったのだが やっぱり暗い。
暗い物語だからボソボソ台詞を云うのでオッサンの耳には捉えきれず字幕をオンにした。
心に傷を負った弁護士 佐藤浩市の演技が光る。本田翼もなかなか良いじゃん。
あれっ、この佐藤浩市が住んでいることになっている家。何度も画面に登場してくるこの家に見覚えがある。
ロケに使われている家が建てられているとのブログ友さんからの情報で写真を撮りに行った記憶が蘇った。
一生懸命撮影データを探し ついに2014年9月に撮影した中に発見した。
そうなんだよね、何もない家の裏側を撮ったんだ。
煙突だって宙に浮いていた。
ついでに佐藤浩市が鶏肉を買う市場の肉屋も撮ってきた。
結果、弾丸が飛ばないので楽しくは無いが、心理的描写がなかなか良い。
そして 原作本が読みたくなって買ってきた。
「凍原」はイマイチと思ったが「起終点駅 ターミナル」はなかなかの傑作だ。
短編がいくつか入っているのだが、どれも読み進んでしまうのだ。
直木賞作家だと威張っても良いと感じた一冊だ。
Ps. 家の建っていた場所は 今は売地になっていた。