キャップを被って玄関から出る時に鏡を見たらモミアゲがボーボーのオッサンがいた。
こりゃ そろそろ床屋へいかにゃならんかと、ルンバをヨーカドーで放し飼いにしたまま馴染みの床屋へ行った。
私の担当は いつも美人の奥さんの方だ。
その奥さん、数ケ月前に肝機能に異常値が出たとかで とにかく休憩するようにしているとのこと。
「ワインを飲むのをやめてさぁ、ダンスも疲れるから行っていないし・・・」と私を相手に沢山 沢山話し始めた。
「旦那と検診に行ったら、旦那の方は正常で、私が異常だなんてオカシイでしょう」とダンナへの恨みつらみから検診結果まで・・・・・
何しろ 相手はハサミやカミソリを持っているので 全て「そりゃそうだ」と同意しなければ危ない。
洗髪して耳の中にタオルを入れられ水気を落としている間はガサゴサと音がして何も聞こえてはいないのだが、一生懸命「そりゃそうだ」を繰り返す私。
何とか無事に散髪を終え、車にルンバを収容して港へ走った。
今日は、西港岸壁に客船「ダイヤモンド プリンセス」が入港しているはずだ。
「色々な人が乗っているの?」と云うルンバ。
「??? そりゃ 大きな船だから 色々な人が乗っているだろう」と云う私。
どうやら「色々な国の人が乗っているの?」と云いたかったらしいのだが まぁ判るから良いか(笑)
出港時間に何とか間に合って 写真を撮りまくり、あのサックス奏者 「成田護」さんの哀愁のメロディーに送られて離岸する巨船からは沢山の拍手。
「色々な人」が乗った船は巨体を大きく反転させて港を後にした。